学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ B. 一般外科 / Q1338

理由で解く 臨床医学各論

Q1338 その他の領域

出典:あマ指 第11回(2003) 問題92
問題
施術中の患者が突然うなり声をあげて卒倒した。最初に行うべきことはどれか。
選択肢
1 意識の有無を確認する。
2 呼吸の有無を確認する。
3 脈を診る。
4 血圧を測定する。
解答
正解1(意識の有無を確認する)
解説
✓ 1. 正しい
意識の有無を確認する。
救急対応の第一ステップは意識の有無の確認である。肩を軽くたたきながら「大丈夫ですか」と大声で呼びかけて反応を確認する。心肺停止状態の患者は「脈がない、呼吸をしていない、意識がない」の「3ない」状態にあるとされ、まず「呼びかけて身体を揺すったり、頬を叩いたりしてみる」ことが最初のステップ。BLSのアルゴリズムでは「反応の確認」が最初に行うべき手順である。
✗ 2. 誤り
呼吸の有無を確認する。
呼吸の有無の確認は意識確認の後に行うステップである。意識がないことを確認し、周囲に助けを求めて救急通報を行った後に、胸部・腹部の動きを観察して呼吸の有無を確認する(10秒以内)。呼吸停止や死戦期呼吸がある場合は直ちに胸骨圧迫を開始する。
✗ 3. 誤り
脈を診る。
脈拍の確認は意識確認より後の手技であり、頸動脈や大腿動脈での触知が推奨される。余裕があれば脈を頸部や鼠径部(大腿動脈)で触れてみる、最初ではなく反応確認後に行う評価項目である。一般市民によるBLSでは脈拍確認は省略されることもある。
✗ 4. 誤り
血圧を測定する。
血圧測定は器具を要する評価であり、突然の卒倒時に最優先で行う処置ではない。バイタルサインの把握は重要だが、血圧測定は点滴路確保後など、医療機関搬送後や機器が使用可能になった段階で行うものであり、救急の第一歩は意識確認である。
ポイント
  • 救急対応の手順は「反応(意識)確認 → 救急通報・AED手配 → 呼吸確認 → 胸骨圧迫・人工呼吸」の順である。
  • 心肺停止状態では「脈がない、呼吸をしていない、意識がない」の3ない状態が特徴で、まず反応確認が出発点となる。
  • 一次救命処置(BLS)は医療器材を用いずに行える処置であり、一般市民でも習得が期待されている。
  • 重要用語: BLSアルゴリズム、反応確認、救急通報、AED を正確に理解しておくこと。
比較表
手順 内容 要点
1. 反応確認 肩をたたき声をかける 最初に行う
2. 救急通報 119番通報・AED手配 周囲の人に依頼
3. 呼吸確認 胸腹部の動きを観察 10秒以内で判断
4. 胸骨圧迫 1分間に100回以上 強く速く押す
5. 人工呼吸 30回圧迫に2回吹込み 胸郭の挙上を確認
解説画像
あマ指 第11回(2003) 問題92|施術中の患者が突然うなり声をあげて卒倒した。最初に行うべきことはどれか。 解説図
あマ指 第11回(2003) 問題92|施術中の患者が突然うなり声をあげて卒倒した。最初に行うべきことはどれか。
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