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理由で解く 臨床医学各論

Q1319 その他の領域

出典:鍼灸 第3回(1995) 問題84
問題
重症熱傷でみられないのはどれか。
選択肢
1 低タンパク血症
2 循環血漿量増加
3 腎障害
4 十二指腸潰瘍
解答
正解2(循環血漿量増加)
解説
✗ 1.
低タンパク血症
✗ 正しい。重症熱傷では熱傷面からの大量の血漿蛋白漏出により低蛋白血症(低アルブミン血症)を来す。血管透過性が亢進して蛋白を含む血漿成分が血管外に漏出し、浮腫を形成する。
✓ 2. 誤り
循環血漿量増加
重症熱傷では循環血漿量は増加ではなく著明に減少する。熱傷部位からの大量の血漿成分漏出と全身の血管透過性亢進により、循環血漿量が急激に減少し、熱傷ショック(循環血液量減少性ショック)を来す。これが急性期における最大の生命危機である。
✗ 3.
腎障害
✗ 正しい。重症熱傷では循環血漿量の減少による腎血流低下、ミオグロビン尿症などにより急性腎障害(急性腎不全)を合併する。腎前性の急性腎不全の原因としてショックや火傷が挙げられている。
✗ 4.
十二指腸潰瘍
✗ 正しい。重症熱傷のストレスによるカーリング(Curling)潰瘍は十二指腸潰瘍として知られ、熱傷の消化管合併症として重要である。ストレスによる胃酸分泌亢進と粘膜血流低下が原因である。
ポイント
  • 重症熱傷では血管透過性亢進により循環血漿量が「減少」する。増加ではないことに注意する。
  • 重症熱傷の合併症として、熱傷ショック(循環血漿量減少)、急性腎不全(腎前性)、カーリング潰瘍(十二指腸潰瘍)、低蛋白血症を整理して覚える。
  • 重要用語: 循環血漿量減少、熱傷ショック、カーリング潰瘍、急性腎不全、低蛋白血症 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第3回(1995) 問題84|重症熱傷でみられないのはどれか。 解説図
鍼灸 第3回(1995) 問題84|重症熱傷でみられないのはどれか。
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