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理由で解く 臨床医学各論

Q1301 リウマチ性疾患・膠原病

出典:鍼灸 第23回(2015) 問題60
問題
皮膚筋炎でみられるのはどれか。
選択肢
1 ヘリオトロープ疹
2 コプリック斑
3 スワンネック変形
4 ソーセージ様手指
解答
正解1(ヘリオトロープ疹)
解説
✓ 1. 正しい
ヘリオトロープ疹
皮膚筋炎ではヘリオトロープ疹(上眼瞼の紫紅色の浮腫性紅斑)が最も特徴的な皮膚所見である。名称はヘリオトロープ(紫色の花)に色調が似ていることに由来する。ゴットロン丘疹(手指関節背面の落屑を伴う紅斑性丘疹)も皮膚筋炎に特異的であり、両者は診断基準にも含まれる。
✗ 2. 誤り
コプリック斑
コプリック斑は麻疹(はしか)のカタル期にみられる口腔内所見で、臼歯対側の頬粘膜に白い小斑点が出現する。麻疹に病的意義を持つ所見であり、皮膚筋炎とは無関係である。
✗ 3. 誤り
スワンネック変形
スワンネック変形はPIP関節の過伸展とDIP関節の屈曲による白鳥の首状の変形であり、関節リウマチの滑膜炎による腱・靭帯の破壊が原因である。皮膚筋炎は筋炎と皮膚症状が主体であり、関節変形は特徴的でない。
✗ 4. 誤り
ソーセージ様手指
ソーセージ様手指は全身性硬化症(強皮症)の初期にみられる手指の浮腫性腫脹であり、皮膚の硬化が進行する前段階の所見である。皮膚筋炎では手指の浮腫性腫脹ではなく、ゴットロン丘疹が手指にみられる。
ポイント
  • 皮膚筋炎の二大皮膚所見は「ヘリオトロープ疹(上眼瞼)」と「ゴットロン丘疹(手指関節背面)」であり、どちらも診断基準に含まれる
  • 皮膚筋炎では近位筋の対称性筋力低下、CK高値、筋電図異常がみられ、悪性腫瘍の合併にも注意
  • コプリック斑(麻疹)、スワンネック変形(関節リウマチ)、ソーセージ様手指(強皮症)との鑑別を確実にする
  • 重要用語: ヘリオトロープ疹、ゴットロン丘疹、CK高値、近位筋筋力低下 を正確に理解しておくこと。
比較表
所見 関連疾患 好発部位
ヘリオトロープ疹 皮膚筋炎 上眼瞼
ゴットロン丘疹 皮膚筋炎 手指関節背面
コプリック斑 麻疹 頬粘膜
スワンネック変形 関節リウマチ PIP・DIP関節
ソーセージ様手指 全身性硬化症 手指全体
解説画像
鍼灸 第23回(2015) 問題60|皮膚筋炎でみられるのはどれか。 解説図
鍼灸 第23回(2015) 問題60|皮膚筋炎でみられるのはどれか。
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