学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ B. 甲状腺疾患 / Q0482

理由で解く 臨床医学各論

Q0482 内分泌疾患

出典:鍼灸 第23回(2015) 問題59
問題
甲状腺機能亢進症でよくみられる症状はどれか。
選択肢
1 体重減少
2 発汗量減少
3 食欲低下
4 記憶力低下
解答
正解1(体重減少)
解説
✓ 1. 正しい
体重減少
甲状腺機能亢進症では甲状腺ホルモンの過剰により基礎代謝が著しく亢進する。 エネルギー消費が増大するため、食欲が亢進しているにもかかわらず体重が減少する。 「食べているのに痩せる」という訴えは甲状腺機能亢進症を強く疑うキーワードである。
✗ 2. 誤り
発汗量減少
甲状腺機能亢進症では代謝亢進により産熱量が増加するため、発汗量はむしろ増加する。 発汗量減少は甲状腺機能低下症の症状であり、正反対である。
✗ 3. 誤り
食欲低下
甲状腺機能亢進症では代謝亢進によりエネルギー消費が増大するため、食欲はむしろ亢進する。 食欲低下は甲状腺機能低下症の症状である。
✗ 4. 誤り
記憶力低下
記憶力低下は甲状腺機能低下症の精神症状である。 甲状腺機能亢進症では精神活動が活発となり、精神不安定・不眠・興奮状態がみられる。
ポイント
  • 甲状腺機能亢進症では代謝亢進により体重減少・発汗増加・食欲亢進・頻脈がみられる
  • 発汗量減少・食欲低下・記憶力低下はいずれも甲状腺機能低下症の症状であり、亢進症と低下症の症状は正反対になるパターンが多い
  • 「食べているのに痩せる」はバセドウ病を疑う重要なキーワードとして覚えること
  • 重要用語: 甲状腺機能亢進症, 体重減少, 代謝亢進, 基礎代謝 を正確に理解しておくこと。
比較表
症状 甲状腺機能亢進症 甲状腺機能低下症
体重 減少 増加
発汗 増加(暑がり) 減少(寒がり)
食欲 亢進 低下
精神症状 興奮・不安・不眠 記憶力低下・動作緩慢
脈拍 頻脈 徐脈
腸管運動 下痢傾向 便秘
解説画像
鍼灸 第23回(2015) 問題59|甲状腺機能亢進症でよくみられる症状はどれか。 解説図
鍼灸 第23回(2015) 問題59|甲状腺機能亢進症でよくみられる症状はどれか。
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