学習トップ理由で解く 臨床医学各論第12章 ▸ B. 膠原病 / Q1292

理由で解く 臨床医学各論

Q1292 リウマチ性疾患・膠原病

出典:鍼灸 第20回(2012) 問題71
問題
疾患と検査結果との組合せで適切なのはどれか。
選択肢
1 関節リウマチ ― CRP値上昇
2 悪性リンパ腫 ― フィラデルフィア染色体陽性
3 全身性硬化症 ― HLA-B51陽性
4 悪性貧血 ― ビタミンB6欠乏
解答
正解1(関節リウマチ - CRP値上昇)
解説
✓ 1. 正しい
関節リウマチ ― CRP値上昇
関節リウマチは全身性の炎症性疾患であり、関節滑膜の慢性炎症を反映してCRP値が上昇し赤沈も促進する。さらにリウマトイド因子(RF)陽性、抗CCP抗体陽性が診断上の重要な検査所見である。
✗ 2. 誤り
悪性リンパ腫 ― フィラデルフィア染色体陽性
フィラデルフィア染色体(Ph染色体、t(9;22)転座)は慢性骨髄性白血病(CML)の特徴的所見であり、悪性リンパ腫ではない。Ph染色体によりBCR-ABL融合遺伝子が形成され、CMLの病態の本態となる。
✗ 3. 誤り
全身性硬化症 ― HLA-B51陽性
HLA-B51はベーチェット病との関連が深い遺伝的素因であり、全身性硬化症の特徴的マーカーではない。全身性硬化症では抗Scl-70抗体(びまん型)や抗セントロメア抗体(限局型)が特徴的である。
✗ 4. 誤り
悪性貧血 ― ビタミンB6欠乏
悪性貧血はビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血であり、ビタミンB6欠乏ではない。胃壁細胞に対する自己抗体により内因子が欠乏し、回腸末端でのB12吸収が障害される。ビタミンB6欠乏では鉄芽球性貧血が生じる。
ポイント
  • 関節リウマチではCRP陽性、赤沈促進、リウマトイド因子陽性、抗CCP抗体陽性が特徴的検査所見である。
  • 疾患と検査の正しい組合せを整理する:HLA-B51はベーチェット病、Ph染色体はCML、B12欠乏は悪性貧血である。
  • ビタミンB12欠乏(悪性貧血・巨赤芽球性貧血)とB6欠乏(鉄芽球性貧血)を混同しない。
  • 膠原病の特徴的自己抗体を疾患ごとに正確に対応させることが重要である。
  • 重要用語: CRP、リウマトイド因子、Ph染色体、HLA-B51、抗Scl-70抗体 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 特徴的検査所見
関節リウマチ CRP上昇、赤沈促進、RF陽性、抗CCP抗体陽性
SLE 抗核抗体、抗DNA抗体、抗Sm抗体陽性、補体価低下
全身性硬化症 抗Scl-70抗体(びまん型)、抗セントロメア抗体(限局型)
ベーチェット病 HLA-B51陽性、針反応陽性
皮膚筋炎 CK高値、抗Jo-1抗体陽性
CML Ph染色体(t(9;22))、BCR-ABL陽性
悪性貧血 ビタミンB12低値、抗内因子抗体陽性
解説画像
鍼灸 第20回(2012) 問題71|疾患と検査結果との組合せで適切なのはどれか。 解説図
鍼灸 第20回(2012) 問題71|疾患と検査結果との組合せで適切なのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手