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理由で解く 臨床医学各論

Q1291 リウマチ性疾患・膠原病

出典:あマ指 第20回(2012) 問題82
問題
ベーチェット病について正しい記述はどれか。
選択肢
1 女性に多い。
2 色覚異常がみられる。
3 結節性紅斑がみられる。
4 ソーセージ様手指がみられる。
解答
正解3(結節性紅斑がみられる)
解説
✗ 1. 誤り
女性に多い。
ベーチェット病は男女比ほぼ同数であり、女性に多い疾患ではない。膠原病の多くは女性優位(SLE 1:9~10、全身性硬化症 1:7)であるが、ベーチェット病は例外的に男女差が少ない。なお眼病変は男性に重症例が多い。
✗ 2. 誤り
色覚異常がみられる。
ベーチェット病ではぶどう膜炎による視力低下・失明はみられるが、色覚異常は特徴的ではない。色覚異常は先天性(赤緑色覚異常など)や視神経疾患でみられる所見であり、ぶどう膜炎の症状とは異なる。
✓ 3. 正しい
結節性紅斑がみられる。
ベーチェット病の四大主症状の一つである皮膚症状として結節性紅斑がみられる。結節性紅斑は下腿前面に好発する有痛性の皮下硬結で、ベーチェット病では毛嚢炎様皮疹とともに特徴的な皮膚所見である。針反応陽性(皮膚の被刺激性亢進)もベーチェット病に特異的な所見である。
✗ 4. 誤り
ソーセージ様手指がみられる。
ソーセージ様手指は全身性硬化症の浮腫期にみられる所見、またはソーセージ様指趾は乾癬性関節炎(指趾炎)でみられる所見であり、ベーチェット病の症状ではない。
ポイント
  • ベーチェット病の皮膚症状には結節性紅斑と毛嚢炎様皮疹が含まれ、四大主症状の一つを構成する。
  • ベーチェット病は男女比がほぼ同数であり、女性優位の多くの膠原病とは異なる。
  • 針反応陽性はベーチェット病に特異的な検査所見で、注射や採血後に発赤・膿疱が形成される。
  • 結節性紅斑は下腿前面に好発する有痛性の皮下硬結である。
  • 重要用語: 結節性紅斑、毛嚢炎様皮疹、針反応、男女比同数 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 男女比 好発年齢
SLE 1:9~10(女性優位) 20~40代
全身性硬化症 1:7(女性優位) 35~55歳
関節リウマチ 1:3~4(女性優位) 30~50代
ベーチェット病 ほぼ同数 20~40代
皮膚筋炎 1:2(女性やや優位) 成人・小児の二峰性
解説画像
あマ指 第20回(2012) 問題82|ベーチェット病について正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第20回(2012) 問題82|ベーチェット病について正しい記述はどれか。
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