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理由で解く 臨床医学各論

Q1290 リウマチ性疾患・膠原病

出典:鍼灸 第19回(2011) 問題73
問題
全身性エリテマトーデスについて正しい記述はどれか。
選択肢
1 男性に多い。
2 増悪と寛解を繰り返す。
3 白血球が増加する。
4 陰部潰瘍がみられる。
解答
正解2(増悪と寛解を繰り返す)
解説
✗ 1. 誤り
男性に多い。
SLEは20~40代の女性に圧倒的に多く(男女比1:9~10)、男性に多い疾患ではない。エストロゲンが免疫系を活性化することが女性優位の要因とされ、妊娠可能年齢の女性に発症が集中する。
✓ 2. 正しい
増悪と寛解を繰り返す。
全身性エリテマトーデス(SLE)は増悪と寛解を繰り返す慢性の経過をとる。紫外線曝露、ストレス、感染、妊娠・出産などが増悪因子となる。ステロイドを中心とした治療の進歩により5年生存率は90%以上に改善している。
✗ 3. 誤り
白血球が増加する。
SLEでは自己抗体による血球破壊と骨髄抑制により汎血球減少がみられ、白血球は減少する(リンパ球減少が特徴的)。白血球増加ではなく減少が正しい。血小板減少、溶血性貧血も認める。
✗ 4. 誤り
陰部潰瘍がみられる。
陰部潰瘍はベーチェット病の四大主症状であり、SLEの症状ではない。SLEの粘膜病変としては口腔内潰瘍(無痛性)がみられるが、陰部潰瘍は含まれない。
ポイント
  • SLEは増悪と寛解を繰り返す慢性炎症性疾患で、紫外線・ストレス・妊娠が増悪因子となる。
  • 白血球減少(リンパ球減少)、血小板減少、溶血性貧血などの汎血球減少を呈する。白血球増加ではない点に注意。
  • 陰部潰瘍はベーチェット病の症状であり、SLEの口腔内潰瘍と混同しない。
  • ステロイド治療の進歩により5年生存率は90%以上に改善している。
  • 重要用語: 増悪と寛解、汎血球減少、日光過敏症、ステロイド治療 を正確に理解しておくこと。
比較表
SLEの増悪因子 機序・補足
紫外線曝露 日光過敏症、皮膚症状および全身症状の増悪
ストレス・過労 免疫バランスの乱れ
感染症 免疫系の活性化
妊娠・出産 ホルモン変動、特に産褥期に増悪しやすい
薬剤(一部) 薬剤性ループスの原因となることがある
解説画像
鍼灸 第19回(2011) 問題73|全身性エリテマトーデスについて正しい記述はどれか。 解説図
鍼灸 第19回(2011) 問題73|全身性エリテマトーデスについて正しい記述はどれか。
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