学習トップ理由で解く 臨床医学各論第12章 ▸ B. 膠原病 / Q1289

理由で解く 臨床医学各論

Q1289 リウマチ性疾患・膠原病

出典:鍼灸 第19回(2011) 問題72
問題
ベーチェット病について正しい記述はどれか。
選択肢
1 高齢者に多い。
2 病的骨折がみられる。
3 ブドウ膜炎がみられる。
4 ビタミンB12 の不足が原因である。
解答
正解3(ブドウ膜炎がみられる)
解説
✗ 1. 誤り
高齢者に多い。
ベーチェット病は20~40代の若年~中年に好発し、高齢者に多い疾患ではない。男女比はほぼ同数であり、シルクロード沿いの地域(日本、トルコ、中東)に多い地理的偏在がある。
✗ 2. 誤り
病的骨折がみられる。
病的骨折は骨粗鬆症、多発性骨髄腫、骨転移などの骨病変でみられる所見であり、ベーチェット病の症状ではない。ベーチェット病は血管炎を基盤とする全身性炎症性疾患であり、骨への直接的な影響はない。
✓ 3. 正しい
ブドウ膜炎がみられる。
ベーチェット病は口腔内アフタ性潰瘍、陰部潰瘍、皮膚症状、ぶどう膜炎を四大主症状とする全身性炎症性疾患である。ぶどう膜炎は前部・後部ともにきたし、発作を繰り返すたびに不可逆的に視力が低下して失明に至ることがある。
✗ 4. 誤り
ビタミンB12 の不足が原因である。
ベーチェット病の原因は不明であるが、遺伝的素因(HLA-B51)に環境因子(感染、ストレスなど)が加わって発症すると考えられている。ビタミンB12不足は悪性貧血の原因であり、ベーチェット病とは無関係である。
ポイント
  • ベーチェット病は20~40代に好発し男女比はほぼ同数で、シルクロード沿いの地域に多い地理的偏在がある。
  • 四大主症状は口腔内アフタ性潰瘍、陰部潰瘍、ぶどう膜炎、皮膚症状(結節性紅斑・毛嚢炎様皮疹)である。
  • ぶどう膜炎は再発性で失明の原因となり、予後を左右する重要な症状である。
  • HLA-B51との関連が深く、針反応陽性(皮膚の被刺激性亢進)が本疾患に特徴的な検査所見である。
  • 重要用語: ぶどう膜炎、四大主症状、HLA-B51、針反応 を正確に理解しておくこと。
比較表
誤りの選択肢 正しい疾患・病態
高齢者に多い ベーチェット病は20~40代に好発
病的骨折 骨粗鬆症、多発性骨髄腫、骨転移
ビタミンB12不足が原因 悪性貧血(内因子欠乏→B12吸収障害)
解説画像
鍼灸 第19回(2011) 問題72|ベーチェット病について正しい記述はどれか。 解説図
鍼灸 第19回(2011) 問題72|ベーチェット病について正しい記述はどれか。
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