学習トップ理由で解く 臨床医学各論第12章 ▸ B. 膠原病 / Q1285

理由で解く 臨床医学各論

Q1285 リウマチ性疾患・膠原病

出典:あマ指 第17回(2009) 問題83
問題
疾患と症状との組合せで適切でないのはどれか。
選択肢
1 ベーチェット病 ― 視力障害
2 全身性エリテマトーデス ― 手指の変形
3 進行性全身性硬化症 ― レイノー病
4 関節リウマチ ― 尺側偏位
解答
正解2(全身性エリテマトーデス ― 手指の変形)
解説
✗ 1.
ベーチェット病 ― 視力障害
✗ 正しい。ベーチェット病ではぶどう膜炎により視力障害をきたすため、この組合せは適切である。前部ぶどう膜炎(虹彩毛様体炎)と後部ぶどう膜炎(網膜ぶどう膜炎)の両方をきたし、発作を繰り返すたびに不可逆的に視力が低下する。
✓ 2. 誤り
全身性エリテマトーデス ― 手指の変形
SLEでは多関節痛・関節炎がみられるが非破壊性であり、関節リウマチのような手指の変形(尺側偏位、スワンネック変形、ボタン穴変形など)は通常生じない。SLEの関節炎は骨びらんを伴わず、X線上も骨破壊像を認めないのが特徴である。
✗ 3.
進行性全身性硬化症 ― レイノー病
✗ 正しい。進行性全身性硬化症(強皮症)ではレイノー現象が約90%以上にみられ、この組合せは適切である。寒冷刺激やストレスにより手指が蒼白→チアノーゼ→発赤と三相性の色調変化を示す。
✗ 4.
関節リウマチ ― 尺側偏位
✗ 正しい。関節リウマチではMCP関節の尺側偏位が特徴的な手指変形であり、この組合せは適切である。他にスワンネック変形、ボタン穴変形も関節リウマチに特徴的な手指変形である。
ポイント
  • SLEの関節炎は非破壊性で骨びらんを伴わず、関節リウマチのような手指変形は生じにくい。
  • 関節リウマチの手指変形には尺側偏位、スワンネック変形、ボタン穴変形がある。
  • 「疾患と症状の組合せ」問題では、各膠原病の特徴的症状を正確に対応させることが重要である。
  • ベーチェット病のぶどう膜炎、強皮症のレイノー現象は頻出の組合せである。
  • 重要用語: 非破壊性関節炎、尺側偏位、レイノー現象、ぶどう膜炎 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 特徴的症状 関節所見
関節リウマチ 尺側偏位、スワンネック変形 破壊性関節炎、骨びらん
SLE 蝶形紅斑、ループス腎炎 非破壊性関節炎、変形なし
全身性硬化症 レイノー現象、皮膚硬化 関節拘縮(皮膚硬化による)
ベーチェット病 ぶどう膜炎、口腔内潰瘍 関節炎(非破壊性)
解説画像
あマ指 第17回(2009) 問題83|疾患と症状との組合せで適切でないのはどれか。 解説図
あマ指 第17回(2009) 問題83|疾患と症状との組合せで適切でないのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手