学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ B. 甲状腺疾患 / Q0475

理由で解く 臨床医学各論

Q0475 内分泌疾患

出典:あマ指 第17回(2009) 問題82
問題
甲状腺機能低下症の症状について誤っているのはどれか。
選択肢
1 寒さに強い
2 徐脈
3 眉毛の外1/3 の脱毛
4 活動性の低下
解答
正解1(寒さに強い)
解説
✓ 1. 誤り
寒さに強い
「寒さに強い」は誤りの記述である。甲状腺機能低下症では甲状腺ホルモン不足により基礎代謝が低下し、産熱量が減少する。 そのため寒さに弱くなり(寒がり)、低体温傾向を示す。 逆に甲状腺機能亢進症では代謝亢進により暑がりとなり、「寒さに強い」傾向がみられる。
✗ 2.
徐脈
✗ 正しい。甲状腺機能低下症では代謝低下に伴い心拍数が減少し、徐脈となる。 心臓への交感神経刺激も低下するため、息切れを生じることもある。この記述は正しい。
✗ 3.
眉毛の外1/3 の脱毛
✗ 正しい。眉毛の外側1/3の脱毛は甲状腺機能低下症の特徴的な身体所見である。 甲状腺ホルモン不足による毛髪の成長障害が原因で、頭髪の脱毛や皮膚の乾燥もみられる。この記述は正しい。
✗ 4.
活動性の低下
✗ 正しい。甲状腺機能低下症では全身の代謝が低下し、活動性の低下・易疲労感・全身倦怠感がみられる。 うつ病や認知症と間違えられることもある。この記述は正しい。
ポイント
  • 甲状腺機能低下症では代謝低下により「寒がり」(寒さに弱い)となる。「寒さに強い」は甲状腺機能亢進症の特徴。眉毛の外1/3脱毛は甲状腺機能低下症の特徴的所見であり、試験で頻出。活動性低下からうつ病と誤診されることがある。
  • 重要用語: 甲状腺機能低下症, 寒がり, 眉毛外1/3脱毛 を正確に理解しておくこと。
比較表
症状 甲状腺機能低下症 甲状腺機能亢進症
体温 寒がり・低体温 暑がり・微熱
脈拍 徐脈 頻脈
体重 増加 減少
皮膚 乾燥・粗造 湿潤・発汗過多
毛髪 眉毛外1/3脱毛・脱毛 毛髪軟化
精神 無気力・活動性低下 易刺激性・不安
解説画像
あマ指 第17回(2009) 問題82|甲状腺機能低下症の症状について誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第17回(2009) 問題82|甲状腺機能低下症の症状について誤っているのはどれか。
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