学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ D. その他の呼吸器疾患 / Q0341

理由で解く 臨床医学各論

Q0341 呼吸器疾患

出典:あマ指 第17回(2009) 問題81
問題
肺癌について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 我が国の悪性腫瘍による死亡者数の第1 位を占める。
2 喫煙による発癌リスクが高い。
3 ダンピング症候群を併発する。
4 上大静脈症候群を併発する。
解答
正解3(ダンピング症候群を併発する。)
解説
✗ 1.
我が国の悪性腫瘍による死亡者数の第1 位を占める。
✗ 正しい。肺癌は日本における悪性腫瘍による死亡数の第1位を占めており、この記述は正しい。男女ともに癌死亡の上位を占め、特に男性では癌死亡原因の第1位である。近年も増加傾向にある。
✗ 2.
喫煙による発癌リスクが高い。
✗ 正しい。喫煙は肺癌の最大の危険因子であり、この記述は正しい。喫煙者の肺癌リスクは非喫煙者の約10〜20倍とされる。食道癌について「アルコール、喫煙と熱い食物は危険因子」とされており、喫煙は複数の癌の危険因子である。
✓ 3. 誤り
ダンピング症候群を併発する。
ダンピング症候群は胃切除術後に起こる合併症であり、肺癌とは関連がない。ダンピング症候群は胃の貯留機能喪失により食物が急速に小腸に流入することで生じる病態であり、肺癌の手術や経過において併発することはない。
✗ 4.
上大静脈症候群を併発する。
✗ 正しい。上大静脈症候群は肺癌で併発しうる所見であり、この記述は正しい。肺癌(特に右上葉の腫瘍や縦隔リンパ節転移)が上大静脈を圧迫・浸潤すると、上半身からの静脈還流が障害され、顔面・上肢の浮腫、頸静脈怒張がみられる。上大静脈を圧迫した場合は顔面に著明な浮腫をきたす(上大静脈症候群)とされている。
ポイント
  • ダンピング症候群は胃切除後の合併症であり、肺癌の合併症ではない
  • 上大静脈症候群は肺癌や食道癌など縦隔腫瘍で起こる
  • 各疾患に特有の合併症と混同しやすい合併症を区別する
  • 重要用語: ダンピング症候群, 胃切除後, 上大静脈症候群, 肺癌, 喫煙 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第17回(2009) 問題81|肺癌について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第17回(2009) 問題81|肺癌について誤っている記述はどれか。
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