学習トップ理由で解く 臨床医学各論第12章 ▸ A. リウマチ性疾患 / Q1250

理由で解く 臨床医学各論

Q1250 リウマチ性疾患・膠原病

出典:あマ指 第17回(2009) 問題84
問題
関節リウマチで起こりにくいのはどれか。
選択肢
1 出血傾向
2 朝のこわばり
3 対称性関節腫脹
4 赤沈値亢進
解答
正解1(出血傾向)
解説
✓ 1. 誤り
出血傾向
出血傾向は関節リウマチの主要症状ではなく起こりにくい。むしろ炎症反応に伴い血小板は反応性に増加し、血液凝固能は亢進する傾向にある。出血傾向はDIC(播種性血管内凝固症候群)、血友病、白血病、血小板減少性紫斑病などでみられる所見であり、関節リウマチでは起こりにくい。
✗ 2.
朝のこわばり
✗ 正しい。朝のこわばりは関節リウマチの最も特徴的な初期症状である。起床時に関節が硬く動かしにくく、30分以上(診断基準では1時間以上)持続することが特徴的で、日中の活動により徐々に改善する。関節リウマチで起こるため、この選択肢は該当しない。
✗ 3.
対称性関節腫脹
✗ 正しい。関節リウマチでは手指のPIP関節、MP関節などの小関節を中心に、両側対称性の関節腫脹がみられることが最も特徴的である。左右対称性に同じ関節が同時期に腫脹することが診断の重要な手がかりとなる。関節リウマチで起こるため、この選択肢は該当しない。
✗ 4.
赤沈値亢進
✗ 正しい。慢性炎症を反映して赤沈値(赤血球沈降速度)は亢進する。炎症により血漿蛋白が増加し赤血球の凝集が促進されるため、沈降速度が速くなる。疾患活動性の評価指標として重要である。関節リウマチで起こるため、この選択肢は該当しない。
ポイント
  • 関節リウマチでは出血傾向は起こりにくく、炎症により血小板はむしろ反応性に増加する
  • 朝のこわばり、対称性関節腫脹、赤沈値亢進は関節リウマチの3大特徴的所見である
  • 出血傾向は血液凝固系の異常(DIC、血友病等)や血小板減少症で特徴的
  • 重要用語: 出血傾向, 朝のこわばり, 対称性関節腫脹, 赤沈値亢進, 血小板増多 を正確に理解しておくこと。
比較表
所見 関節リウマチ 出血傾向をきたす疾患
血小板 増加(反応性) 減少(ITP、DIC等)
凝固能 正常〜亢進 低下(血友病、DIC等)
関節症状 対称性滑膜炎 関節血腫(血友病)
炎症マーカー CRP上昇、赤沈亢進 通常正常
貧血 慢性炎症性 出血性
解説画像
あマ指 第17回(2009) 問題84|関節リウマチで起こりにくいのはどれか。 解説図
あマ指 第17回(2009) 問題84|関節リウマチで起こりにくいのはどれか。
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