学習トップ理由で解く 臨床医学各論第12章 ▸ A. リウマチ性疾患 / Q1251

理由で解く 臨床医学各論

Q1251 リウマチ性疾患・膠原病

出典:鍼灸 第17回(2009) 問題72
問題
関節リウマチの関節外症状として適切でないのはどれか。
選択肢
1 間質性肺炎
2 皮下結節
3 血管炎
4 陰部潰瘍
解答
正解4(陰部潰瘍)
解説
✗ 1.
間質性肺炎
✗ 正しい。間質性肺炎は関節リウマチの重要な関節外症状(肺病変)の一つである。肺の間質組織に炎症が生じ、進行すると肺線維症へ移行する。息切れ、乾性咳嗽が主症状で、予後不良因子の一つとされる。メトトレキサート治療中にも薬剤性間質性肺炎が生じうる。関節外症状として適切であるため、この選択肢は該当しない。
✗ 2.
皮下結節
✗ 正しい。皮下結節(リウマトイド結節)は肘頭部、後頭部、アキレス腱などの骨突出部に好発する無痛性の硬い腫瘤で、関節リウマチの代表的な関節外症状である。病理学的にはフィブリノイド壊死を中心とする肉芽腫性病変で、診断基準の一つにも含まれる。関節外症状として適切であるため、この選択肢は該当しない。
✗ 3.
血管炎
✗ 正しい。リウマトイド血管炎は悪性関節リウマチ(malignant RA)でみられる重篤な関節外症状である。中小血管の壊死性血管炎により皮膚潰瘍、末梢神経障害、内臓病変などを引き起こす。レイノー現象や指趾の壊死もみられ、予後不良因子である。関節外症状として適切であるため、この選択肢は該当しない。
✓ 4. 誤り
陰部潰瘍
陰部潰瘍(外陰部潰瘍)はベーチェット病の四大主症状の一つであり、関節リウマチの関節外症状ではない。ベーチェット病では口腔内アフタ性潰瘍、皮膚症状、眼のブドウ膜炎、陰部潰瘍が特徴的である。関節リウマチの関節外症状としては適切でない。
ポイント
  • 関節リウマチの主な関節外症状は、間質性肺炎、皮下結節、血管炎、心膜炎、強膜炎、シェーグレン症候群、続発性アミロイドーシスなど
  • 陰部潰瘍はベーチェット病に特徴的で、関節リウマチとの重要な鑑別点である
  • 関節外症状の有無は予後に影響し、特に間質性肺炎と血管炎は予後不良因子である
  • 重要用語: 間質性肺炎, リウマトイド結節, リウマトイド血管炎, ベーチェット病, 陰部潰瘍 を正確に理解しておくこと。
比較表
関節外症状 関節リウマチ ベーチェット病
皮膚 皮下結節(リウマトイド結節) 結節性紅斑、毛嚢炎様皮疹
間質性肺炎、胸膜炎 まれ
血管 リウマトイド血管炎 血管型ベーチェット
強膜炎 ブドウ膜炎(虹彩毛様体炎)
粘膜・外陰部 なし 口腔アフタ性潰瘍、外陰部潰瘍
針反応 陰性 陽性
解説画像
鍼灸 第17回(2009) 問題72|関節リウマチの関節外症状として適切でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第17回(2009) 問題72|関節リウマチの関節外症状として適切でないのはどれか。
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