学習トップ理由で解く 臨床医学各論第12章 ▸ A. リウマチ性疾患 / Q1252

理由で解く 臨床医学各論

Q1252 リウマチ性疾患・膠原病

出典:あマ指 第19回(2011) 問題82
問題
関節リウマチで正しいのはどれか。
選択肢
1 男性に多い
2 脂質異常症
3 朝のこわばり
4 汎血球減少
解答
正解3(朝のこわばり)
解説
✗ 1. 誤り
男性に多い
関節リウマチは女性に多く、男女比は約1:3〜4である。20〜50歳代の女性に好発し、特に30〜50歳代に発症のピークがある。女性ホルモン(エストロゲン)が自己免疫反応を促進する可能性が指摘されている。
✗ 2. 誤り
脂質異常症
脂質異常症(高脂血症)は関節リウマチの特徴的症状ではない。関節リウマチは自己免疫性の慢性滑膜炎であり、脂質代謝とは直接関連しない。血液検査ではリウマトイド因子陽性、CRP上昇、赤沈亢進、貧血が特徴的である。
✓ 3. 正しい
朝のこわばり
朝のこわばりは関節リウマチの最も特徴的な初期症状である。起床時に関節が硬く動かしにくく、30分以上(診断基準では1時間以上)持続することが特徴で、日中の活動により徐々に改善する。炎症性関節炎の最も重要な所見の一つである。
✗ 4. 誤り
汎血球減少
汎血球減少(赤血球・白血球・血小板すべてが減少)は関節リウマチの典型的所見ではない。関節リウマチでは慢性炎症による貧血がみられることはあるが、白血球や血小板は正常〜増加することが多い。汎血球減少は再生不良性貧血や骨髄異形成症候群で特徴的である。
ポイント
  • 関節リウマチの診断には朝のこわばり(1時間以上、6週以上持続)が最も重要な症状である
  • 女性優位(男女比1:3〜4)、20〜50歳代好発、対称性多関節炎が特徴
  • 脂質異常症や汎血球減少は関節リウマチの主症状ではなく、他疾患を示唆する
  • 重要用語: 朝のこわばり, 女性優位, 慢性滑膜炎, リウマトイド因子, 対称性関節炎 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 関節リウマチの特徴
好発年齢 20〜50歳代
男女比 1:3〜4(女性優位)
主症状 朝のこわばり、対称性多関節炎
好発関節 PIP・MP・手関節
血液検査 RF陽性、CRP上昇、赤沈亢進、貧血
関節外症状 皮下結節、間質性肺炎、血管炎
治療 NSAIDs、DMARD、ステロイド、生物学的製剤
解説画像
あマ指 第19回(2011) 問題82|関節リウマチで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第19回(2011) 問題82|関節リウマチで正しいのはどれか。
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