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理由で解く 臨床医学各論

Q1284 リウマチ性疾患・膠原病

出典:鍼灸 第16回(2008) 問題76
問題
全身性エリテマトーデスで誤っている記述はどれか。
選択肢
1 高脂血症を合併する。
2 20~40 歳代の女性に好発する。
3 関節痛がみられる。
4 蝶形紅斑が特徴的である。
解答
正解1(高脂血症を合併する)
解説
✓ 1. 誤り
高脂血症を合併する。
SLE自体は高脂血症を直接合併する疾患ではない。ループス腎炎からネフローゼ症候群を合併した場合に二次的に高コレステロール血症が生じることはあるが、SLEの特徴的合併症には含まれない。SLEの主要臓器障害はループス腎炎、中枢神経ループス、心膜炎、胸膜炎などである。
✗ 2.
20~40 歳代の女性に好発する。
✗ 正しい。SLEは20~40代の女性に好発する自己免疫疾患であり(男女比1:9~10)、この記述は正しい。エストロゲンの影響により出産可能年齢の女性に集中して発症する。
✗ 3.
関節痛がみられる。
✗ 正しい。SLEでは多関節痛・関節炎が約80%にみられ、診断基準にも含まれる正しい記述である。ただし関節リウマチと異なり非破壊性であり、骨びらんや関節変形は生じにくい。
✗ 4.
蝶形紅斑が特徴的である。
✗ 正しい。蝶形紅斑(バタフライラッシュ)はSLEの特徴的皮膚所見であり、正しい記述である。鼻梁から両頬にかけて蝶が翼を広げたような紅斑を呈し、日光過敏症により紫外線曝露で増悪する。
ポイント
  • SLEの主症状は蝶形紅斑、関節痛、腎障害(ループス腎炎)であり、高脂血症は直接の合併症ではない。
  • ネフローゼ症候群を合併した場合に二次的に高脂血症が生じることはあるが、SLE固有の合併症と区別する。
  • SLEの関節炎は非破壊性であり、関節リウマチのような関節変形は通常きたさない点が鑑別上重要である。
  • 抗核抗体・抗DNA抗体陽性、補体価低下、汎血球減少が特徴的検査所見である。
  • 重要用語: SLE、蝶形紅斑、ループス腎炎、非破壊性関節炎 を正確に理解しておくこと。
比較表
SLEの主要症状 頻度 特徴
関節痛・関節炎 約80% 非破壊性、多関節性
蝶形紅斑 約50% 鼻梁~両頬、日光で増悪
ループス腎炎 約50% 予後を左右、WHO分類I~VI型
日光過敏症 約40% 紫外線曝露で皮膚症状増悪
口腔内潰瘍 約30% 無痛性が多い
漿膜炎(胸膜炎・心膜炎) 約30% 胸水・心嚢液貯留
解説画像
鍼灸 第16回(2008) 問題76|全身性エリテマトーデスで誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第16回(2008) 問題76|全身性エリテマトーデスで誤っている記述はどれか。
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