学習トップ理由で解く 臨床医学各論第12章 ▸ B. 膠原病 / Q1283

理由で解く 臨床医学各論

Q1283 リウマチ性疾患・膠原病

出典:あマ指 第16回(2008) 問題89
問題
ブドウ膜炎をきたすのはどれか。
選択肢
1 シェーグレン症候群
2 プール熱
3 ベーチェット病
4 トラコーマ
解答
正解3(ベーチェット病)
解説
✗ 1. 誤り
シェーグレン症候群
シェーグレン症候群は涙腺・唾液腺の障害による乾燥症状(ドライアイ、ドライマウス)が主症状であり、ぶどう膜炎は主症状に含まれない。眼症状としてはドライアイ(乾燥性角結膜炎)が特徴的である。
✗ 2. 誤り
プール熱
プール熱はアデノウイルス3型による咽頭結膜熱で、発熱・咽頭炎・結膜炎の三主徴を示す。結膜炎は眼表面の炎症であり、眼内のぶどう膜(虹彩・毛様体・脈絡膜)の炎症であるぶどう膜炎とは病態が異なる。
✓ 3. 正しい
ベーチェット病
ベーチェット病は口腔粘膜のアフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、眼症状(ぶどう膜炎)、皮膚症状を四大主症状とする全身性炎症性疾患である。ぶどう膜炎は前部(虹彩毛様体炎)と後部(網膜ぶどう膜炎)の両方をきたし、発作を繰り返すたびに視力が低下して失明に至ることがある。
✗ 4. 誤り
トラコーマ
トラコーマはクラミジア・トラコマティスによる慢性結膜炎であり、結膜の瘢痕化や角膜混濁を引き起こすが、ぶどう膜炎とは病態が異なる。発展途上国で失明原因として問題となる。
ポイント
  • ベーチェット病の四大主症状は、口腔内アフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、ぶどう膜炎、皮膚症状である。
  • ぶどう膜炎は再発を繰り返し進行性に視力が低下するため、失明予防が治療上の重要課題となる。
  • ぶどう膜炎をきたす他の疾患としてサルコイドーシス、Vogt-小柳-原田病も重要である。
  • 結膜炎(プール熱、トラコーマ)とぶどう膜炎は炎症の部位が異なる(眼表面 vs 眼内)ことを区別する。
  • 重要用語: ベーチェット病、ぶどう膜炎、四大主症状、サルコイドーシス を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 眼症状 病態
ベーチェット病 ぶどう膜炎(前部・後部) 全身性血管炎による眼内炎症
サルコイドーシス ぶどう膜炎 非乾酪性肉芽腫による眼内炎症
シェーグレン症候群 ドライアイ(乾燥性角結膜炎) 涙腺障害による涙液分泌低下
プール熱 結膜炎 アデノウイルスによる眼表面炎症
トラコーマ 慢性結膜炎・角膜混濁 クラミジアによる結膜瘢痕化
解説画像
あマ指 第16回(2008) 問題89|ブドウ膜炎をきたすのはどれか。 解説図
あマ指 第16回(2008) 問題89|ブドウ膜炎をきたすのはどれか。
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