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理由で解く 臨床医学各論

Q1279 リウマチ性疾患・膠原病

出典:鍼灸 第14回(2006) 問題81
問題
疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 全身エリマトーデス ― ヘリオトロープ疹
2 ベーチェット病 ― 陰部潰瘍
3 皮膚筋炎 ― 仮面様顔貌
4 全身性硬化症 ― ブドウ膜炎
解答
正解2(ベーチェット病 ― 陰部潰瘍)
解説
✗ 1. 誤り
全身エリマトーデス ― ヘリオトロープ疹
ヘリオトロープ疹は上眼瞼に出現する紫紅色の浮腫性紅斑であり、皮膚筋炎に特徴的な皮膚所見である。SLEの皮膚症状ではない。SLEでは蝶形紅斑(鼻梁から両頬にかけての紅斑)が特徴的であり、疾患と症状の対応を正確に覚える必要がある。
✓ 2. 正しい
ベーチェット病 ― 陰部潰瘍
ベーチェット病では外陰部潰瘍が四大主症状の一つとして出現する。男性では陰嚢、女性では外陰部に有痛性の潰瘍を生じる。四大主症状は口腔内アフタ性潰瘍(反復性)、皮膚症状(結節性紅斑、毛嚢炎様皮疹)、ブドウ膜炎(前房蓄膿を伴う)、外陰部潰瘍であり、HLA-B51との関連が知られている。
✗ 3. 誤り
皮膚筋炎 ― 仮面様顔貌
仮面様顔貌(mask-like face)はパーキンソン病に特徴的な無表情の顔貌であり、大脳基底核のドパミン減少による表情筋の運動低下が原因である。皮膚筋炎ではヘリオトロープ疹やゴットロン徴候(手指関節背面の紅斑)が特徴的な皮膚所見であり、仮面様顔貌は認められない。
✗ 4. 誤り
全身性硬化症 ― ブドウ膜炎
ブドウ膜炎はベーチェット病の四大主症状の一つであり、全身性硬化症(強皮症)の特徴的症状ではない。全身性硬化症ではレイノー現象、皮膚硬化、食道蠕動低下が特徴であり、眼症状としてブドウ膜炎は通常認められない。
ポイント
  • 膠原病と特徴的皮膚症状の正しい対応は頻出であり、蝶形紅斑はSLE、ヘリオトロープ疹とゴットロン徴候は皮膚筋炎、レイノー現象と皮膚硬化は強皮症と正確に覚える。
  • ベーチェット病の四大主症状は、口腔内アフタ性潰瘍、皮膚症状(結節性紅斑など)、ブドウ膜炎、外陰部潰瘍であり、すべて粘膜・皮膚・眼に関連する炎症所見である。
  • 仮面様顔貌はパーキンソン病、仮面様顔貌に類似した表情の乏しさは全身性硬化症(皮膚硬化による)でもみられるが、病態は全く異なる点に注意する。
  • 疾患と症状の組合せ問題では、各膠原病の「最も特徴的な症状」を正確に一対一で対応させることが重要である。
  • 重要用語: ベーチェット病四大主症状、ヘリオトロープ疹、蝶形紅斑、仮面様顔貌 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 特徴的症状 誤りやすい組合せ
SLE 蝶形紅斑、日光過敏症 ヘリオトロープ疹(皮膚筋炎)
皮膚筋炎 ヘリオトロープ疹、ゴットロン徴候 仮面様顔貌(パーキンソン病)
ベーチェット病 陰部潰瘍、ブドウ膜炎 --
全身性硬化症 レイノー現象、皮膚硬化 ブドウ膜炎(ベーチェット病)
パーキンソン病 仮面様顔貌、振戦 --
解説画像
鍼灸 第14回(2006) 問題81|疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第14回(2006) 問題81|疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。
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