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理由で解く 臨床医学各論

Q1280 リウマチ性疾患・膠原病

出典:あマ指 第15回(2007) 問題83
問題
疾患と症状のくみあわせで正しいのはどれか。
選択肢
1 関節リウマチ ― 日光過敏症
2 皮膚筋炎 ― 蝶形紅斑
3 強皮症 ― レイノー現象
4 ベーチェット病 ― スワンネック変形
解答
正解3(強皮症 ― レイノー現象)
解説
✗ 1. 誤り
関節リウマチ ― 日光過敏症
日光過敏症(光線過敏症)はSLEの特徴的症状であり、紫外線曝露により皮膚症状が誘発・悪化する。SLEの分類基準にも含まれる所見である。関節リウマチでは日光過敏症は認められず、朝のこわばりや対称性関節腫脹が特徴的な症状である。
✗ 2. 誤り
皮膚筋炎 ― 蝶形紅斑
蝶形紅斑はSLEの典型的皮膚所見であり、鼻梁から両頬にかけて蝶が羽を広げたような紅斑が出現する。皮膚筋炎では上眼瞼のヘリオトロープ疹(紫紅色浮腫性紅斑)やゴットロン徴候(手指関節背面の角化性紅斑)が特徴的であり、蝶形紅斑とは全く異なる。
✓ 3. 正しい
強皮症 ― レイノー現象
全身性硬化症(強皮症)ではレイノー現象が高頻度(約90%以上)にみられ、皮膚硬化に先行する初発症状となることが多い。寒冷刺激や精神的ストレスにより手指の細動脈が攣縮し、白色(虚血相)→暗紫色(チアノーゼ相)→紅潮(反応性充血相)の三相性色調変化を呈する。
✗ 4. 誤り
ベーチェット病 ― スワンネック変形
スワンネック変形はPIP関節の過伸展とDIP関節の屈曲を特徴とする関節リウマチの進行期にみられる手指変形である。ベーチェット病の症状ではない。ベーチェット病では口腔アフタ、ブドウ膜炎、外陰部潰瘍、皮膚症状が四大主症状である。
ポイント
  • 各膠原病の最も特徴的な症状の正しい対応を覚えることが国試対策の基本であり、SLE=蝶形紅斑・日光過敏症、皮膚筋炎=ヘリオトロープ疹、強皮症=レイノー現象・皮膚硬化、関節リウマチ=朝のこわばり・スワンネック変形、ベーチェット病=四大主症状と整理する。
  • レイノー現象は強皮症以外にもSLEや混合性結合組織病(MCTD)でも認められるが、最も高頻度に出現するのは強皮症である。
  • スワンネック変形とボタン穴変形は関節リウマチの進行期にみられる手指変形であり、他の膠原病との鑑別点となる。
  • 日光過敏症はSLEに特異的な症状であり、紫外線がSLEの増悪因子となるため、患者には遮光指導が重要である。
  • 重要用語: レイノー現象、日光過敏症、蝶形紅斑、スワンネック変形 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 正しい特徴的症状 誤りの選択肢で紛らわしい症状
SLE 蝶形紅斑、日光過敏症 --
皮膚筋炎 ヘリオトロープ疹、ゴットロン徴候 蝶形紅斑(SLE)
強皮症 レイノー現象、皮膚硬化 --
関節リウマチ 朝のこわばり、スワンネック変形 日光過敏症(SLE)
ベーチェット病 口腔アフタ、ブドウ膜炎、陰部潰瘍 スワンネック変形(RA)
解説画像
あマ指 第15回(2007) 問題83|疾患と症状のくみあわせで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第15回(2007) 問題83|疾患と症状のくみあわせで正しいのはどれか。
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