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理由で解く 臨床医学各論

Q1281 リウマチ性疾患・膠原病

出典:あマ指 第15回(2007) 問題84
問題
全身性エリトマトーデスについて正しい記述はどれか。
選択肢
1 女性に多い。
2 50~60 歳代に好発する。
3 原因はブドウ球菌の感染である。
4 皮膚の硬化が特徴である。
解答
正解1(女性に多い)
解説
✓ 1. 正しい
女性に多い。
全身性エリテマトーデス(SLE)は若年女性に好発する自己免疫疾患で、男女比は約1:9~10と圧倒的に女性に多い。エストロゲンが免疫系を活性化することが女性優位の要因とされ、妊娠・出産可能年齢に一致して発症のピークがある。
✗ 2. 誤り
50~60 歳代に好発する。
SLEの好発年齢は20~40代の若年女性であり、50~60代ではない。出産可能年齢に好発することが特徴であり、初経後から閉経前の時期に発症が集中する。高齢発症のSLEもあるが頻度は低い。
✗ 3. 誤り
原因はブドウ球菌の感染である。
SLEは抗核抗体・抗DNA抗体・抗Sm抗体などの自己抗体産生による自己免疫疾患であり、感染症ではない。遺伝的素因に環境因子(紫外線、ウイルス感染など)が加わって発症すると考えられている。
✗ 4. 誤り
皮膚の硬化が特徴である。
皮膚硬化は全身性硬化症(強皮症)の特徴であり、SLEの特徴的皮膚所見は蝶形紅斑(バタフライラッシュ)である。鼻梁から両頬にかけて蝶が翼を広げたような紅斑が出現し、日光過敏症を伴うことが多い。
ポイント
  • SLEは20~40代の若年女性に好発する自己免疫疾患で、男女比は1:9~10である。
  • 特徴的皮膚所見は蝶形紅斑で、日光過敏症を伴うことが多い。皮膚硬化は強皮症の特徴であり混同しない。
  • 抗核抗体・抗DNA抗体・抗Sm抗体陽性、補体価低下が検査上の特徴である。
  • ループス腎炎は予後を左右する重要な合併症であり、ステロイドが治療の基本である。
  • 重要用語: SLE、蝶形紅斑、抗核抗体、ループス腎炎 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 SLE 全身性硬化症 ベーチェット病
好発年齢 20~40代 35~55歳 20~40代
男女比 1:9~10(女性優位) 1:7(女性優位) ほぼ同数
特徴的皮膚所見 蝶形紅斑 皮膚硬化 結節性紅斑
特徴的検査 抗核抗体・抗DNA抗体 抗Scl-70抗体 HLA-B51
解説画像
あマ指 第15回(2007) 問題84|全身性エリトマトーデスについて正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第15回(2007) 問題84|全身性エリトマトーデスについて正しい記述はどれか。
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