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理由で解く 臨床医学各論

Q1268 リウマチ性疾患・膠原病

出典:鍼灸 第3回(1995) 問題76
問題
ベーチェット病について正しい記述はどれか。
選択肢
1 アフタ性潰瘍ができる。
2 眼の症状はない。
3 外陰部は正常である。
4 高齢者に多く発症する。
解答
正解1(アフタ性潰瘍ができる)
解説
✓ 1. 正しい
アフタ性潰瘍ができる。
ベーチェット病では口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍が最も特徴的な症状であり、ほぼ全例(98%以上)にみられる。四大主症状の一つで最も頻度が高く、初発症状となることが多い。口唇、舌、頬粘膜、歯肉に有痛性の浅い潰瘍が反復して出現し、通常1〜2週間で自然治癒するが再発を繰り返す。
✗ 2. 誤り
眼の症状はない。
ベーチェット病では眼症状は四大主症状の一つであり、「眼の症状はない」は明確に誤りである。ぶどう膜炎(虹彩毛様体炎、網膜ぶどう膜炎)が特徴的で、発作を繰り返すたびに視力が低下し、重症例では失明に至る。眼症状はベーチェット病の予後を左右する最も重要な症状である。
✗ 3. 誤り
外陰部は正常である。
外陰部潰瘍はベーチェット病の四大主症状の一つであり、「外陰部は正常である」は誤りである。男性では陰嚢、女性では陰唇に有痛性の深い潰瘍がみられ、瘢痕を残して治癒することが多い。口腔内アフタ性潰瘍より頻度は低いが、診断上重要な症状である。
✗ 4. 誤り
高齢者に多く発症する。
ベーチェット病は20〜40代の青壮年に好発し、高齢者に多い疾患ではない。男女比はほぼ同数だが、眼症状や血管病変は男性に、外陰部潰瘍や結節性紅斑は女性にやや多い傾向がある。HLA-B51との関連が知られており、日本ではシルクロード沿いの地域に多い。
ポイント
  • ベーチェット病の四大主症状は、口腔内アフタ性潰瘍、皮膚症状、眼のぶどう膜炎、外陰部潰瘍である
  • 口腔内アフタ性潰瘍はほぼ全例にみられる必発症状で、初発症状となることが多い
  • 眼症状(ぶどう膜炎)は予後を左右する最重要症状であり、発作の反復により失明のリスクがある
  • HLA-B51との関連があり、20〜40代の青壮年に好発する(男女比はほぼ同数)
  • 重要用語: アフタ性潰瘍、四大主症状、ぶどう膜炎、HLA-B51 を正確に理解しておくこと。
比較表
症状 特徴
口腔内アフタ性潰瘍 ほぼ全例、再発性
皮膚症状 結節性紅斑、毛嚢炎様皮疹
眼症状 ぶどう膜炎、失明の原因
外陰部潰瘍 有痛性潰瘍
解説画像
鍼灸 第3回(1995) 問題76|ベーチェット病について正しい記述はどれか。 解説図
鍼灸 第3回(1995) 問題76|ベーチェット病について正しい記述はどれか。
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