学習トップ理由で解く 臨床医学各論第12章 ▸ B. 膠原病 / Q1266

理由で解く 臨床医学各論

Q1266 リウマチ性疾患・膠原病

出典:あマ指 第21回(2013) 問題77
問題
自己免疫疾患はどれか。
選択肢
1 ラムゼー・ハント症候群
2 多発性筋炎
3 過敏性腸症候群
4 クッシング病
解答
正解2(多発性筋炎)
解説
✗ 1. 誤り
ラムゼー・ハント症候群
ラムゼー・ハント症候群は水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化により顔面神経麻痺と耳介周囲の帯状疱疹を呈するウイルス性疾患である。三徴は顔面神経麻痺・耳介帯状疱疹・内耳症状(難聴・めまい)であり、自己免疫疾患ではない。
✓ 2. 正しい
多発性筋炎
多発性筋炎は自己免疫機序により骨格筋(特に横紋筋)に炎症が生じる疾患である。自己抗体が筋組織を攻撃し、近位筋(肩・骨盤帯筋)の筋力低下・筋痛・CK高値がみられる。皮膚症状(ヘリオトロープ疹、ゴットロン徴候)を伴うものは皮膚筋炎と呼ばれる。
✗ 3. 誤り
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群(IBS)はストレスなどにより腸管の運動・知覚機能が亢進し、腹痛・下痢・便秘を繰り返す機能性消化管疾患である。器質的病変や自己免疫機序は認めない。
✗ 4. 誤り
クッシング病
クッシング病は下垂体のACTH産生腺腫により副腎皮質が刺激され、コルチゾール過剰産生をきたす内分泌疾患である。腫瘍性疾患であり自己免疫疾患ではない。
ポイント
  • 自己免疫疾患と他の疾患機序(ウイルス性、腫瘍性、機能性)を正確に区別する
  • 内分泌領域の自己免疫疾患: バセドウ病、橋本病、1型糖尿病、アジソン病(自己免疫性)などがある
  • 多発性筋炎の診断: 近位筋筋力低下、CK高値、筋電図異常、筋生検で炎症所見を確認する
  • 重要用語: 自己免疫疾患, 多発性筋炎, ウイルス性疾患, 機能性疾患 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 疾患機序 特徴
多発性筋炎 自己免疫 近位筋の筋力低下、CK高値
ラムゼー・ハント症候群 ウイルス感染 顔面神経麻痺、耳介帯状疱疹
過敏性腸症候群 機能性 腹痛、下痢・便秘、器質的異常なし
クッシング病 腫瘍性 ACTH過剰、コルチゾール上昇
解説画像
あマ指 第21回(2013) 問題77|自己免疫疾患はどれか。 解説図
あマ指 第21回(2013) 問題77|自己免疫疾患はどれか。
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