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理由で解く 臨床医学各論

Q1293 リウマチ性疾患・膠原病

出典:あマ指 第21回(2013) 問題76
問題
全身性硬化症の所見で正しいのはどれか。
選択肢
1 リンパ節腫脹
2 ソーセージ様手指
3 蝶形紅斑
4 スプーン状爪
解答
正解2(ソーセージ様手指)
解説
✗ 1. 誤り
リンパ節腫脹
リンパ節腫脹は悪性リンパ腫や感染症でみられる所見であり、全身性硬化症の特徴的所見ではない。全身性硬化症では皮膚硬化や内臓線維化が主病態であり、リンパ節腫脹を主徴とすることはない。
✓ 2. 正しい
ソーセージ様手指
全身性硬化症(強皮症)ではソーセージ様手指(指の浮腫・腫脹による紡錘状の変形)が初期の特徴的所見としてみられる。病初期には手指の浮腫性硬化が生じ、進行すると皮膚硬化が体幹側に広がる。レイノー現象は約90%以上にみられ、しばしば初発症状となる。
✗ 3. 誤り
蝶形紅斑
蝶形紅斑(バタフライラッシュ)は全身性エリテマトーデス(SLE)に特徴的な皮膚所見であり、鼻梁を中心に左右の頬部に蝶が翼を広げたような紅斑を呈する。全身性硬化症の皮膚所見は硬化であって紅斑ではない。
✗ 4. 誤り
スプーン状爪
スプーン状爪(匙状爪、コイロニキア)は鉄欠乏性貧血やPlummer-Vinson症候群でみられる爪の変形であり、全身性硬化症の所見ではない。全身性硬化症では爪上皮出血点(爪郭毛細血管異常)がみられることがある。
ポイント
  • 全身性硬化症の三大特徴はソーセージ様手指(浮腫性硬化)、レイノー現象、皮膚硬化である
  • 全身性硬化症では内臓病変として食道蠕動低下、肺線維症、腎クリーゼが予後を左右する
  • 蝶形紅斑はSLE、スプーン状爪は鉄欠乏性貧血、リンパ節腫脹は悪性リンパ腫と鑑別する
  • 重要用語: ソーセージ様手指、レイノー現象、皮膚硬化、抗Scl-70抗体 を正確に理解しておくこと。
比較表
所見 関連疾患
ソーセージ様手指 全身性硬化症
蝶形紅斑 全身性エリテマトーデス
スプーン状爪 鉄欠乏性貧血
リンパ節腫脹 悪性リンパ腫、感染症
解説画像
あマ指 第21回(2013) 問題76|全身性硬化症の所見で正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第21回(2013) 問題76|全身性硬化症の所見で正しいのはどれか。
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