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理由で解く 臨床医学各論

Q1294 リウマチ性疾患・膠原病

出典:鍼灸 第21回(2013) 問題64
問題
全身性エリテマトーデスについて正しい記述はどれか。
選択肢
1 血清 γ ーグロブリン値は低下する。
2 末梢白血球数は減少する。
3 補体価は高値となる。
4 HLA-B51 が陽性である。
解答
正解2(末梢白血球数は減少する)
解説
✗ 1. 誤り
血清 γ ーグロブリン値は低下する。
SLEでは多クローン性にB細胞が活性化し、多種多様な自己抗体が産生されるため血清γグロブリン値は上昇する。高γグロブリン血症はSLEに特徴的な検査所見であり、低下するのは免疫不全症である。
✓ 2. 正しい
末梢白血球数は減少する。
SLEでは抗白血球抗体やリンパ球毒性抗体による血球破壊、さらに骨髄抑制により末梢白血球数は減少する。白血球減少(4,000/μL以下)はSLEの分類基準にも含まれ、血小板減少や溶血性貧血とともに汎血球減少を呈する。
✗ 3. 誤り
補体価は高値となる。
SLEでは自己抗体と自己抗原から形成された免疫複合体が古典経路により補体を活性化・消費するため、血清補体価(CH50)は低下する。補体価の低下は疾患活動性の指標としても重要である。
✗ 4. 誤り
HLA-B51 が陽性である。
HLA-B51はベーチェット病との関連が強いHLA型であり、SLEの特徴ではない。SLEではHLA-DR2やHLA-DR3との関連が報告されている。
ポイント
  • SLEの検査所見は「汎血球減少」「高γグロブリン血症」「補体価低下」の3つを確実に覚える
  • 補体価低下の機序は免疫複合体による古典経路の活性化・消費であり、疾患活動性と連動する
  • HLA-B51はベーチェット病、HLA-DR4は関節リウマチとの関連であり混同しないこと
  • 重要用語: 汎血球減少、高γグロブリン血症、補体価低下、HLA-B51 を正確に理解しておくこと。
比較表
検査項目 SLEでの変化 誤りやすい方向
血清γグロブリン 上昇 ×低下
末梢白血球数 減少
補体価(CH50) 低下 ×高値
抗核抗体 陽性
解説画像
鍼灸 第21回(2013) 問題64|全身性エリテマトーデスについて正しい記述はどれか。 解説図
鍼灸 第21回(2013) 問題64|全身性エリテマトーデスについて正しい記述はどれか。
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