学習トップ理由で解く 臨床医学各論第12章 ▸ A. リウマチ性疾患 / Q1265

理由で解く 臨床医学各論

Q1265 リウマチ性疾患・膠原病

出典:あマ指 第29回(2021) 問題47
問題
関節リウマチに特異性が高い検査はどれか。
選択肢
1 CRP
2 赤血球沈降速度
3 抗核抗体
4 抗CCP抗体
解答
正解4(抗CCP抗体)
解説
✗ 1. 誤り
CRP
CRP(C反応性蛋白)は炎症の存在を示す非特異的マーカーであり、感染症・膠原病・悪性腫瘍などあらゆる炎症性疾患で上昇する。関節リウマチの活動性評価には有用だが、特異性は低い。
✗ 2. 誤り
赤血球沈降速度
赤血球沈降速度(赤沈・ESR)も非特異的な炎症指標であり、感染症・膠原病・悪性腫瘍・貧血など様々な疾患で亢進する。CRPと同様に疾患活動性の参考にはなるが特異性はない。
✗ 3. 誤り
抗核抗体
抗核抗体はSLE(全身性エリテマトーデス)をはじめとする膠原病全般で陽性となりうる検査であり、関節リウマチに対する特異性は低い。SLEでは95%以上で陽性となる。
✓ 4. 正しい
抗CCP抗体
抗CCP抗体(抗シトルリン化ペプチド抗体)は関節リウマチに対する特異性が極めて高い検査である(特異度95%以上)。従来のリウマトイド因子(RF)も約70~80%で陽性となるが、他の膠原病や慢性感染症でも偽陽性となることがある。抗CCP抗体は早期関節リウマチの診断にも有用で、発症前から陽性となることもある。
ポイント
  • 抗CCP抗体は関節リウマチに対する特異度が95%以上と極めて高く、早期診断に有用
  • リウマトイド因子(RF)は感度は高いが特異度は抗CCP抗体より低く、他疾患でも陽性となりうる
  • CRPと赤沈は非特異的炎症マーカーであり、疾患活動性の評価に用いる
  • 重要用語: 抗CCP抗体, リウマトイド因子, CRP, 赤沈, 関節リウマチ を正確に理解しておくこと。
比較表
検査項目 特異性 特徴
抗CCP抗体 極めて高い(95%以上) 早期診断に有用
リウマトイド因子(RF) 中等度(70~80%陽性) 他疾患でも偽陽性あり
CRP 非特異的 炎症全般で上昇
赤沈(ESR) 非特異的 炎症全般で亢進
解説画像
あマ指 第29回(2021) 問題47|関節リウマチに特異性が高い検査はどれか。 解説図
あマ指 第29回(2021) 問題47|関節リウマチに特異性が高い検査はどれか。
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