学習トップ理由で解く 臨床医学各論第12章 ▸ A. リウマチ性疾患 / Q1257

理由で解く 臨床医学各論

Q1257 リウマチ性疾患・膠原病

出典:あマ指 第31回(2023) 問題51
問題
関節リウマチの初期症状はどれか。
選択肢
1 関節のこわばり
2 関節の強直
3 関節の変形
4 関節の破壊
解答
正解1(関節のこわばり)
解説
✓ 1. 正しい
関節のこわばり
関節リウマチの初期症状は朝のこわばり(morning stiffness)である。起床時に手指関節がこわばり、動かしにくくなる症状が30分以上(1時間以上)持続するのが特徴である。診断基準にも含まれる重要な所見である。
✗ 2. 誤り
関節の強直
関節の強直は関節リウマチの末期に見られる所見であり、初期症状ではない。関節が線維性または骨性に癒合して可動性を完全に失った状態であり、炎症と破壊が長期間続いた結果として生じる。強直は不可逆的な変化であり、早期治療による予防が重要である。
✗ 3. 誤り
関節の変形
関節の変形(スワンネック変形、ボタン穴変形、尺側偏位など)は関節リウマチが進行した段階で滑膜炎による軟骨・骨・靱帯の破壊の結果として生じるものであり、初期症状ではない。変形は通常、発症後数年以上経過してから出現する。
✗ 4. 誤り
関節の破壊
関節の破壊(骨びらん、軟骨破壊)は関節リウマチが進行してパンヌスが骨・軟骨を侵食した段階であり、初期症状ではない。X線で骨びらんが認められるのは発症後数ヶ月〜数年後であり、すでに滑膜炎が相当期間持続した状態を反映している。
ポイント
  • 関節リウマチの典型的な初期症状は朝のこわばり(morning stiffness)で、1時間以上持続するのが特徴
  • 病期の進行順序: こわばり → 滑膜炎・関節痛 → 関節破壊(骨びらん) → 変形 → 強直
  • 朝のこわばりは変形性関節症でもみられるが、持続時間が短い(30分未満)ことで鑑別できる
  • 早期診断・早期治療(window of opportunity)により関節破壊の進行を予防することが現代のRA治療の基本方針
  • 重要用語: 朝のこわばり、morning stiffness、初期症状、早期治療 を正確に理解しておくこと。
比較表
病期 症状・所見 特徴
初期 朝のこわばり、関節痛 1時間以上持続、手指小関節
進行期 関節腫脹、骨びらん X線で骨破壊像
後期 関節変形 スワンネック変形、ボタン穴変形
末期 関節強直 関節の可動性喪失、不可逆性
解説画像
あマ指 第31回(2023) 問題51|関節リウマチの初期症状はどれか。 解説図
あマ指 第31回(2023) 問題51|関節リウマチの初期症状はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手