学習トップ理由で解く 臨床医学各論第12章 ▸ A. リウマチ性疾患 / Q1254

理由で解く 臨床医学各論

Q1254 リウマチ性疾患・膠原病

出典:鍼灸 第26回(2018) 問題72
問題
関節リウマチについて正しいのはどれか。
選択肢
1 男性に多い。
2 関節のこわばりは夕方に多い。
3 対称性の関節腫脹を認めることが多い。
4 遠位指節間関節の腫脹を認めることが多い。
解答
正解3(対称性の関節腫脹を認めることが多い)
解説
✗ 1. 誤り
男性に多い。
関節リウマチは女性に多く、男女比は約1:3〜4である。20〜50歳代の女性に好発し、特に30〜50歳代にピークがある。女性ホルモン(エストロゲン)が自己免疫反応を促進する可能性が指摘され、妊娠中は軽快し産後に悪化する傾向がある。
✗ 2. 誤り
関節のこわばりは夕方に多い。
関節のこわばりは朝に最も強く(朝のこわばり)、日中の活動とともに徐々に改善する。夕方ではない。起床時に関節が硬く動かしにくく、1時間以上持続するのが特徴である。朝のこわばりは炎症性関節炎の最も重要な診断基準の一つである。
✓ 3. 正しい
対称性の関節腫脹を認めることが多い。
関節リウマチでは両側対称性の多関節腫脹が最も特徴的である。左右対称性に同じ関節(特に手指のPIP関節、MP関節、手関節)が同時期に腫脹する。この対称性分布が変形性関節症などの非対称性関節症との重要な鑑別点となる。
✗ 4. 誤り
遠位指節間関節の腫脹を認めることが多い。
関節リウマチでは近位指節間(PIP)関節や中手指節(MP)関節が好発部位であり、遠位指節間(DIP)関節は通常侵されない。DIP関節の腫脹はヘバーデン結節(変形性関節症)で特徴的である。この違いは両疾患の重要な鑑別点である。
ポイント
  • 関節リウマチの3大特徴は、①女性優位、②朝のこわばり、③対称性多関節腫脹である
  • 対称性関節腫脹は診断基準の一つで、左右同じ関節が同時に腫脹することが重要
  • DIP関節は侵されず、PIP・MP関節が好発部位であることが変形性関節症との鑑別点
  • 関節リウマチと変形性関節症は好発関節部位が異なり、DIP関節の侵襲の有無が鑑別の鍵となる
  • 重要用語: 対称性関節腫脹, 朝のこわばり, PIP関節, MP関節, DIP関節 を正確に理解しておくこと。
比較表
特徴 関節リウマチ 変形性関節症
好発年齢 20〜50代 高齢者
性差 女性に多い(1:4) 女性にやや多い
好発関節 PIP・MP関節 DIP関節(ヘバーデン結節)
対称性 両側対称性 非対称性が多い
こわばり 朝のこわばり(1時間以上) 短時間(30分未満)
病態 自己免疫性滑膜炎 軟骨の退行変性
解説画像
鍼灸 第26回(2018) 問題72|関節リウマチについて正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第26回(2018) 問題72|関節リウマチについて正しいのはどれか。
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