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理由で解く 臨床医学各論

Q0649 整形外科疾患

出典:鍼灸 第26回(2018) 問題73
問題
股関節の関節可動域の測定について正しいのはどれか。
選択肢
1 外転は側臥位で行う。
2 内転は坐位で行う。
3 屈曲は立位で行う。
4 伸展は腹臥位で行う。
解答
正解4(伸展は腹臥位で行う。)
解説
✗ 1. 誤り
外転は側臥位で行う。
股関節の外転の関節可動域測定は背臥位で行う。両下肢を伸展した状態で一方の下肢を外側に開いて測定し、参考可動域は45度である。側臥位では骨盤の固定が不安定となり、正確な外転角度の測定が困難である。
✗ 2. 誤り
内転は坐位で行う。
股関節の内転の関節可動域測定は背臥位で行う。対側の下肢を持ち上げた状態で測定側の下肢を内側に動かし、参考可動域は20度である。坐位では骨盤の固定が不十分であり、代償運動が入りやすく正確な測定ができない。
✗ 3. 誤り
屈曲は立位で行う。
股関節の屈曲の関節可動域測定は背臥位で行う。膝を屈曲させた状態で大腿を腹部に近づけて測定し、参考可動域は125度である。立位では重力の影響や立位バランスの問題があり、正確な測定が困難である。
✓ 4. 正しい
伸展は腹臥位で行う。
股関節の伸展の関節可動域測定は腹臥位で行う。被検者を腹臥位とし、膝を伸展した状態で下肢を天井方向に持ち上げて伸展角度を測定する。参考可動域は15度である。腹臥位にすることで骨盤を安定して固定でき、腰椎前弯による代償を排除して純粋な股関節伸展の角度を正確に測定できる。
ポイント
  • 股関節の関節可動域測定は、伸展のみ腹臥位で行い、屈曲・外転・内転は背臥位で行うのが原則
  • 「伸展は腹臥位」がポイントであり、他の運動方向との違いを正確に覚えること
  • 伸展の参考可動域は15度と小さく、腹臥位で骨盤を固定して代償運動を排除することが重要
  • 重要用語: 関節可動域測定, 股関節伸展, 腹臥位, 背臥位, 参考可動域 を正確に理解しておくこと。
比較表
股関節の運動 測定肢位 参考可動域 備考
屈曲 背臥位 125度 膝屈曲位で測定
伸展 腹臥位 15度 膝伸展位で測定
外転 背臥位 45度 両下肢伸展位
内転 背臥位 20度 対側下肢を挙上
外旋 背臥位(膝屈曲90度) 45度 下腿を内側へ
内旋 背臥位(膝屈曲90度) 45度 下腿を外側へ
解説画像
鍼灸 第26回(2018) 問題73|股関節の関節可動域の測定について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第26回(2018) 問題73|股関節の関節可動域の測定について正しいのはどれか。
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