学習トップ理由で解く 臨床医学各論第12章 ▸ A. リウマチ性疾患 / Q1244

理由で解く 臨床医学各論

Q1244 リウマチ性疾患・膠原病

出典:あマ指 第11回(2003) 問題89
問題
男性に多い疾患はどれか。
選択肢
1 先天性股関節脱臼
2 関節リウマチ
3 変形性膝関節症
4 痛風
解答
正解4(痛風)
解説
✗ 1. 誤り
先天性股関節脱臼
先天性股関節脱臼は女児に著しく多く、男女比は約1:8〜10である。骨盤が浅く靱帯が緩いという女性の解剖学的特性、さらに女性ホルモンの影響による靱帯弛緩が原因とされる。股関節の不安定性が出生時から存在する。
✗ 2. 誤り
関節リウマチ
関節リウマチは女性に多く、男女比は約1:3〜4である。女性ホルモン(エストロゲン)が自己免疫反応を促進する可能性が指摘されている。20〜50代の女性に好発し、閉経前後での発症が多い。
✗ 3. 誤り
変形性膝関節症
変形性膝関節症は女性に多くみられる疾患である。肥満(荷重負荷の増大)、閉経後のエストロゲン低下による軟骨変性促進、筋力低下などが原因で、特に中高年女性に好発する。O脚変形との関連も強い。
✓ 4. 正しい
痛風
痛風は男性に圧倒的に多い疾患で、男女比は約20:1〜30:1である。男性ホルモン(アンドロゲン)が尿酸の腎排泄を抑制する一方、女性ホルモン(エストロゲン)は尿酸排泄を促進するため、女性では閉経前は痛風が極めてまれである。中年男性に好発する。
ポイント
  • 痛風は男性に圧倒的に多い疾患(男女比20〜30:1)で、尿酸代謝における性ホルモンの影響が原因
  • 女性は閉経前はエストロゲンによる尿酸排泄促進作用で痛風になりにくく、閉経後に発症リスク上昇
  • 先天性股関節脱臼、関節リウマチ、変形性膝関節症はいずれも女性に多い疾患で、性差を理解することが鑑別に重要
  • 重要用語: 痛風, 高尿酸血症, 性ホルモン, エストロゲン, 性差 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 男女比 性差の理由
痛風 男性≫女性(20〜30:1) 女性ホルモンが尿酸排泄促進
関節リウマチ 女性>男性(3〜4:1) 女性ホルモンが自己免疫促進
変形性膝関節症 女性>男性 肥満、閉経後軟骨変性
先天性股関節脱臼 女性≫男性(8〜10:1) 女性の骨盤・靱帯の解剖学的特性
解説画像
あマ指 第11回(2003) 問題89|男性に多い疾患はどれか。 解説図
あマ指 第11回(2003) 問題89|男性に多い疾患はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手