学習トップ理由で解く 臨床医学各論第12章 ▸ A. リウマチ性疾患 / Q1242

理由で解く 臨床医学各論

Q1242 リウマチ性疾患・膠原病

出典:あマ指 第6回(1998) 問題87
問題
慢性関節リウマチの症状で誤っているのはどれか。
選択肢
1 朝のこわばり
2 対称性の関節の腫れ
3 皮下結節
4 指DIP関節の腫れ
解答
正解4(指DIP関節の腫れ)
解説
✗ 1.
朝のこわばり
✗ 正しい。朝のこわばりは関節リウマチの最も特徴的な初期症状である。起床時に手指を中心とした関節が動かしにくく、通常30分以上(診断基準では1時間以上)持続する。関節内の炎症性浸出液貯留が原因で、日中の活動により徐々に改善する。この記述は正しいため、誤りの選択肢ではない。
✗ 2.
対称性の関節の腫れ
✗ 正しい。関節リウマチでは両側対称性に多関節が腫脹するのが最大の特徴である。特に手指のPIP関節、MP関節、手関節に好発し、左右同じ関節が同時期に腫脹する。この対称性分布が診断の重要な手がかりとなる。この記述は正しいため、誤りの選択肢ではない。
✗ 3.
皮下結節
✗ 正しい。リウマトイド結節(皮下結節)は肘頭、後頭部、アキレス腱などの圧迫部位にみられる無痛性の硬い腫瘤で、関節リウマチの診断基準の一つである。病理学的にはフィブリノイド壊死を中心とする肉芽腫性病変である。この記述は正しいため、誤りの選択肢ではない。
✓ 4. 誤り
指DIP関節の腫れ
関節リウマチではDIP関節(遠位指節間関節)は通常侵されない。主にPIP関節やMP関節が障害される。DIP関節の腫脹は変形性関節症のヘバーデン結節に特徴的であり、関節リウマチの症状としては誤りである。
ポイント
  • 関節リウマチの侵される関節はPIP関節、MP関節が主体で、DIP関節は通常侵されないことが鑑別診断の重要ポイント
  • DIP関節腫脹はヘバーデン結節(変形性関節症)、PIP関節腫脹はブシャール結節(変形性関節症)またはRA、両者の鑑別が必須
  • 朝のこわばり(1時間以上)、対称性関節腫脹、皮下結節は関節リウマチの診断基準に含まれる典型的症状である
  • 重要用語: DIP関節, PIP関節, MP関節, ヘバーデン結節, リウマトイド結節 を正確に理解しておくこと。
比較表
関節 関節リウマチ 変形性関節症
DIP関節 侵されない 侵される(ヘバーデン結節)
PIP関節 侵される 侵される(ブシャール結節)
MP関節 侵される 通常侵されない
分布 対称性 非対称性
解説画像
あマ指 第6回(1998) 問題87|慢性関節リウマチの症状で誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第6回(1998) 問題87|慢性関節リウマチの症状で誤っているのはどれか。
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