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理由で解く 臨床医学各論

Q1236 神経疾患

出典:鍼灸 第22回(2014) 問題82
問題
片頭痛について正しいのはどれか。
選択肢
1 50 歳代に多い。
2 閃輝暗点がみられる。
3 痛みは非拍動性である。
4 入浴が有効である。
解答
正解2(閃輝暗点がみられる。)
解説
✗ 1. 誤り
50 歳代に多い。
片頭痛は20〜40歳代に多く、最盛期は30代であり、50歳代が好発年齢ではない。 女性では閉経とともに緩解する例もあるため、加齢とともに頻度は低下する傾向がある。 月経との関連もあり、エストロゲンの変動が片頭痛の誘因となることが知られている。
✓ 2. 正しい
閃輝暗点がみられる。
片頭痛では前駆症状(前兆)として閃輝暗点がみられることがある。 閃輝暗点は視野の一部にギザギザの光(ジグザグの輝線)が見えてその部分が見えなくなる視覚症状であり、古典型片頭痛の約20%にみられる。 前兆は5〜20分持続し、その後に拍動性頭痛が出現する。
✗ 3. 誤り
痛みは非拍動性である。
片頭痛の痛みは拍動性(ズキンズキンとした痛み)が特徴であり、非拍動性ではない。 非拍動性(締めつけるような鈍痛)は緊張型頭痛の特徴である。 拍動性の痛みは頭蓋内外の血管拡張と三叉神経血管系の活性化によって生じるとされる。
✗ 4. 誤り
入浴が有効である。
入浴は全身の血管拡張を促すため、片頭痛を悪化させることが多く有効ではない。 片頭痛の発作機序には血管拡張が関与しており、冷却の方が有効である。 入浴が有効なのは緊張型頭痛であり、両者の非薬物療法は正反対であるため混同に注意する。
ポイント
  • 片頭痛は20〜40歳代の女性に多い拍動性頭痛で、前兆として閃輝暗点がみられることがある(古典型:約20%)。
  • 入浴は血管拡張を促し片頭痛を悪化させるため不適切であり、冷却・安静・睡眠が有効である。
  • 片頭痛には家族性があり、約60〜80%の患者に家族歴がみられる。
  • 重要用語: 片頭痛, 閃輝暗点, 拍動性, 血管拡張, 入浴は不適切 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 片頭痛 緊張型頭痛
好発年齢 20〜40歳代 幅広い年齢
性差 女性に多い(1:2〜4) 性差なし
痛みの性状 拍動性 非拍動性(圧迫・締め付け)
前兆 閃輝暗点(約20%) なし
入浴の効果 悪化 有効
解説画像
鍼灸 第22回(2014) 問題82|片頭痛について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第22回(2014) 問題82|片頭痛について正しいのはどれか。
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