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理由で解く 臨床医学各論

Q1235 神経疾患

出典:あマ指 第22回(2014) 問題90
問題
緊張型頭痛で正しいのはどれか。
選択肢
1 慢性の筋収縮による。
2 女性に多い。
3 片側性である。
4 治療にはトリプタン類が有効である。
解答
正解1(慢性の筋収縮による。)
解説
✓ 1. 正しい
慢性の筋収縮による。
緊張型頭痛は慢性の筋収縮(頭頸部の筋緊張)とそれに伴う頭皮血管の収縮が原因とされる。 筋緊張性頭痛・筋収縮性頭痛とも呼ばれ、ほとんどの例で不安やストレスに関連するとされる。 後頭部から項部の筋緊張が頭痛の発生に関与しており、抗不安薬・筋弛緩薬の投与が効果的である。
✗ 2. 誤り
女性に多い。
緊張型頭痛には明確な性差はないとされている。 女性に多い頭痛は片頭痛であり(男女比1:2〜1:4)、緊張型頭痛とは異なる。 性差の有無は頭痛の鑑別において重要な情報であるため、各頭痛タイプの疫学的特徴を把握しておく。
✗ 3. 誤り
片側性である。
緊張型頭痛は両側性の頭痛であり、片側性ではない。 片側性の頭痛は片頭痛や群発頭痛の特徴であり、緊張型頭痛は両側後頭部から項部にかけて出現する。 両側の後頭部・側頭部・前頭部にびまん性に広がる点が特徴的である。
✗ 4. 誤り
治療にはトリプタン類が有効である。
トリプタン類(スマトリプタンなど)は片頭痛の発作時治療薬であり、緊張型頭痛には一般に有効ではない。 緊張型頭痛の治療は抗不安薬・筋弛緩薬・理学療法が中心であり、入浴やストレッチも有効である。 トリプタン類はセロトニン受容体作動薬であり、血管収縮作用により片頭痛に効果を発揮する薬剤である。
ポイント
  • 緊張型頭痛は慢性の筋収縮(筋緊張)による頭痛であり、性差なし・両側性が特徴である。
  • 治療にはトリプタン類ではなく、抗不安薬・筋弛緩薬が用いられる点で片頭痛と区別する。
  • 不安やストレスが主な誘因であり、入浴・ストレッチ・理学療法などの非薬物療法も有効である。
  • 重要用語: 緊張型頭痛, 慢性の筋収縮, 両側性, 抗不安薬・筋弛緩薬, トリプタンとの違い を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 緊張型頭痛 片頭痛
原因 慢性の筋収縮 血管拡張・三叉神経
性差 なし 女性に多い(1:2〜4)
部位 両側性 片側性が多い
治療薬 抗不安薬・筋弛緩薬 トリプタン製剤
非薬物療法 入浴・ストレッチ 冷却・安静・暗所
解説画像
あマ指 第22回(2014) 問題90|緊張型頭痛で正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第22回(2014) 問題90|緊張型頭痛で正しいのはどれか。
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