学習トップ理由で解く 臨床医学各論第11章 ▸ K. 機能性疾患 / Q1232

理由で解く 臨床医学各論

Q1232 神経疾患

出典:あマ指 第18回(2010) 問題69
問題
片頭痛発作時の対応で適切でないのはどれか。
選択肢
1 暗い静かな部屋で安静にする。
2 痛いところを冷やす。
3 入浴する。
4 ひと眠りする。
解答
正解3(入浴する。)
解説
✗ 1.
暗い静かな部屋で安静にする。
✗ 正しい。片頭痛発作時は光や音の刺激が症状を悪化させるため、暗い静かな部屋で安静にすることは適切な対応である。 片頭痛では光過敏(羞明)・音過敏が特徴的に伴うため、刺激を遮断することで症状が軽減する。 感覚過敏はセロトニンや三叉神経の興奮に関連しており、環境調整は非薬物療法の基本である。
✗ 2.
痛いところを冷やす。
✗ 正しい。片頭痛の痛みは血管拡張によるものであり、冷却により血管収縮が促され痛みが軽減する。 患部を冷やすことは適切な対応である。 冷却は拡張した頭蓋内外の血管を収縮させ、三叉神経周囲の炎症による疼痛を緩和する。
✓ 3. 誤り
入浴する。
入浴は体温上昇と全身の血管拡張を促すため、片頭痛を増悪させる。 片頭痛の発作機序には脳血管の拡張が関与しており、入浴による血管拡張は症状悪化の原因となる。 なお、緊張型頭痛では入浴が筋緊張の緩和に有効であり、対応が正反対である点に注意する。
✗ 4.
ひと眠りする。
✗ 正しい。睡眠により片頭痛発作は軽快することが多く、ひと眠りすることは適切な対応である。 発作中に眠れる場合は積極的に睡眠をとることが勧められる。 睡眠中はセロトニン代謝が変化し、血管トーヌスが正常化することで頭痛が軽減すると考えられている。
ポイント
  • 片頭痛発作時は入浴による血管拡張が症状を悪化させるため避ける。冷却・安静・睡眠が有効である。
  • 片頭痛と緊張型頭痛では入浴への対応が正反対であり、混同しないよう注意する(片頭痛→入浴で悪化、緊張型→入浴で改善)。
  • 薬物療法としてはスマトリプタン(トリプタン製剤)やエルゴタミンなどの血管収縮薬が発作時に用いられる。
  • 重要用語: 片頭痛, 入浴禁忌, 血管拡張, 冷却, 緊張型頭痛との対応の違い を正確に理解しておくこと。
比較表
対応 片頭痛 緊張型頭痛
入浴・温め 悪化(血管拡張) 有効(筋弛緩)
冷却 有効(血管収縮) 効果なし
安静・暗所 有効 あまり関係なし
解説画像
あマ指 第18回(2010) 問題69|片頭痛発作時の対応で適切でないのはどれか。 解説図
あマ指 第18回(2010) 問題69|片頭痛発作時の対応で適切でないのはどれか。
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