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理由で解く 臨床医学各論

Q1230 神経疾患

出典:鍼灸 第13回(2005) 問題86
問題
前駆症状を伴うのはどれか。
選択肢
1 緊張型頭痛
2 片頭痛
3 三叉神経痛
4 大後頭神経痛
解答
正解2(片頭痛)
解説
✗ 1. 誤り
緊張型頭痛
緊張型頭痛は両側後頭部から項部にかけて締めつけられるような鈍痛が徐々に出現するもので、前駆症状は伴わない。 不安やストレスに関連した慢性の筋収縮による頭痛である。 最も頻度の高い一次性頭痛であるが、前兆はみられない。
✓ 2. 正しい
片頭痛
片頭痛では前駆症状(前兆)として閃輝暗点(視野にギザギザの光が見える)などの視覚症状が出現することがある。 古典型片頭痛(前兆のある片頭痛)では約20%に閃輝暗点や半盲などの視覚異常が先行し、その後に拍動性の頭痛が出現する。 前兆は通常5〜20分間持続し、60分以内に消失して頭痛に移行する。普通型片頭痛(80%)では前駆症状を伴わない。
✗ 3. 誤り
三叉神経痛
三叉神経痛は前駆症状なく突然に電撃様の激痛が顔面に出現する発作性の疼痛であり、前駆症状は伴わない。 トリガーゾーンへの刺激で疼痛が誘発される。 痛みは数秒〜数分で自然に消失し、間欠期は無症状である。
✗ 4. 誤り
大後頭神経痛
大後頭神経痛は後頭部に表在性の痛みが発作的に出現するもので、前駆症状は伴わない。 発作性のものと持続性のものがある。 大後頭神経は第2頸神経の後枝であり、後頭部の知覚を支配する。
ポイント
  • 前駆症状(前兆)を伴うのは片頭痛であり、閃輝暗点が代表的な前兆症状である。
  • 緊張型頭痛・三叉神経痛・大後頭神経痛では前駆症状を伴わない点を区別する。
  • 古典型片頭痛(前兆あり)は全片頭痛の約20%であり、普通型片頭痛(前兆なし)が約80%を占める。
  • 重要用語: 片頭痛, 前駆症状, 閃輝暗点, 古典型片頭痛, 普通型片頭痛 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 前駆症状 痛みの特徴 好発
片頭痛(古典型) あり(閃輝暗点など) 一側性・拍動性 若年女性
片頭痛(普通型) なし 一側性・拍動性 若年女性
緊張型頭痛 なし 両側性・締めつけ感 ストレス関連
三叉神経痛 なし 電撃様・発作性 中高年女性
大後頭神経痛 なし 後頭部の表在痛
解説画像
鍼灸 第13回(2005) 問題86|前駆症状を伴うのはどれか。 解説図
鍼灸 第13回(2005) 問題86|前駆症状を伴うのはどれか。
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