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理由で解く 臨床医学各論

Q1228 神経疾患

出典:鍼灸 第22回(2014) 問題81
問題
特発性三叉神経痛について正しいのはどれか。
選択肢
1 若年者に多い。
2 前駆症状を伴う。
3 罹患枝は第 2 枝が多い。
4 痛みは持続的である。
解答
正解3(罹患枝は第 2 枝が多い。)
解説
✗ 1. 誤り
若年者に多い。
特発性三叉神経痛は40歳以降の中高年に発症することが多く、若年者には少ない。 男女比は1:1.5〜2とやや女性に多い傾向がある。 加齢に伴う血管変化(動脈硬化)が三叉神経根を圧迫することが発症に関与するため、中高年に好発する。
✗ 2. 誤り
前駆症状を伴う。
特発性三叉神経痛では前駆症状なく突然に電撃様の激痛が出現するのが特徴である。 前駆症状(閃輝暗点など)を伴うのは片頭痛(古典型)であり、三叉神経痛とは異なる。 三叉神経痛の発作は突発的に始まり突発的に終了するのが特徴である。
✓ 3. 正しい
罹患枝は第 2 枝が多い。
特発性三叉神経痛の罹患枝は第2枝(上顎神経)が最も多く、次いで第3枝(下顎神経)に好発する。 第1枝(眼神経)のみの罹患は比較的少ない。約70%は走行異常血管や動脈硬化性血管が三叉神経根を圧迫して起こるとされている。 咀嚼・洗顔・髭剃りなどの動作でトリガーゾーンが刺激され、発作が誘発される。
✗ 4. 誤り
痛みは持続的である。
三叉神経痛の痛みは発作性であり、持続時間は数秒〜数分の短時間で自然に消失する。 痛みの程度は激烈であるが、持続的ではなく間欠的に繰り返されるのが特徴である。 持続痛を呈する場合は症候性三叉神経痛(腫瘍・多発性硬化症など)を疑う。
ポイント
  • 特発性三叉神経痛は中高年に多く、第2枝(上顎神経)に好発し、前駆症状なく突然の電撃様発作痛が出現する。
  • 治療はテグレトール(カルバマゼピン)による薬物療法、三叉神経節ブロック、微小血管減圧術(ジャネッタ手術)がある。
  • 問題1223と類似した出題形式であり、特発性三叉神経痛の基本的特徴(中高年好発・第2枝最多・発作性電撃痛・トリガーゾーン・テグレトール有効)を確実に覚える。
  • 重要用語: 特発性三叉神経痛, 第2枝好発, 発作性電撃痛, トリガーゾーン, テグレトール を正確に理解しておくこと。
比較表
特発性三叉神経痛の特徴 正誤 正しい内容
若年者に多い × 40歳以降の中高年に好発
前駆症状を伴う × 前駆症状なく突然に電撃痛が出現
罹患枝は第2枝が多い 第2枝(上顎神経)が最多、次いで第3枝
痛みは持続的である × 発作性(数秒〜数分)で間欠的
解説画像
鍼灸 第22回(2014) 問題81|特発性三叉神経痛について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第22回(2014) 問題81|特発性三叉神経痛について正しいのはどれか。
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