学習トップ理由で解く 臨床医学各論第11章 ▸ I. 末梢神経性疾患 / Q1204

理由で解く 臨床医学各論

Q1204 神経疾患

出典:鍼灸 第21回(2013) 問題76
問題
フローマン徴候がみられるのはどれか。
選択肢
1 正中神経麻痺
2 腋窩神経麻痺
3 橈骨神経麻痺
4 尺骨神経麻痺
解答
正解4(尺骨神経麻痺)
解説
✗ 1. 誤り
正中神経麻痺
正中神経麻痺では母指対立運動の障害により猿手を呈する。 手根管症候群による正中神経麻痺ではティネル徴候やファーレンテストが陽性となるが、フローマン徴候はみられない。
✗ 2. 誤り
腋窩神経麻痺
腋窩神経は三角筋を支配しており、麻痺すると肩関節の外転障害がみられる。 腋窩神経麻痺は上腕骨外科頸骨折や肩関節脱臼に合併するが、フローマン徴候とは無関係である。
✗ 3. 誤り
橈骨神経麻痺
橈骨神経麻痺では手関節の背屈および手指のMP関節伸展が不能となり、下垂手を呈する。 橈骨神経は上腕骨骨幹部骨折に合併しやすいが、フローマン徴候はみられない。
✓ 4. 正しい
尺骨神経麻痺
フローマン徴候は尺骨神経麻痺に特徴的な検査所見である。 尺骨神経麻痺により母指内転筋が障害されるため、紙を母指と示指で挟む際に母指のIP関節が代償的に屈曲する現象がみられる。 尺骨神経麻痺ではフローマン徴候のほかに鷲手変形もみられ、肘部管症候群が代表的な原因疾患である。
ポイント
  • フローマン徴候は尺骨神経麻痺の検査法であり、母指内転筋の麻痺を反映する。
  • 上肢の神経麻痺と変形の対応: 尺骨神経→鷲手・フローマン徴候、正中神経→猿手、橈骨神経→下垂手を確実に覚える。
  • 肘部管症候群(尺骨神経)や手根管症候群(正中神経)など、絞扼性神経障害の代表的原因疾患も合わせて整理する。
  • 重要用語: フローマン徴候, 尺骨神経麻痺, 母指内転筋, 鷲手, 肘部管症候群 を正確に理解しておくこと。
比較表
神経麻痺 特徴的所見 代表的原因
尺骨神経麻痺 鷲手・フローマン徴候 肘部管症候群・外顆骨折後の外反肘
正中神経麻痺 猿手・ティネル徴候 手根管症候群
橈骨神経麻痺 下垂手 上腕骨骨幹部骨折
解説画像
鍼灸 第21回(2013) 問題76|フローマン徴候がみられるのはどれか。 解説図
鍼灸 第21回(2013) 問題76|フローマン徴候がみられるのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手