学習トップ理由で解く 臨床医学各論第3章 ▸ B. 胆道疾患 / Q0237

理由で解く 臨床医学各論

Q0237 肝・胆・膵疾患

出典:鍼灸 第21回(2013) 問題77
問題
「55歳の女性。夕食にてんぷらを摂取後、悪心、恒吐、右季肋部痛が出現し、救急外来を受診した。血液検査データで白血球数19,500/μl、CRP高値、赤沈亢進を認めた。」本患者で予測される所見はどれか。
選択肢
1 視診で皮膚線条がみられる。
2 聴診で血管雑音が聴取される。
3 打診で肋骨脊柱角に叩打痛がある。
4 触診で筋性防御がみられる。
解答
正解4(触診で筋性防御がみられる。)
解説
✗ 1. 誤り
視診で皮膚線条がみられる。
皮膚線条はクッシング症候群や急激な体重変化でみられる所見である。 脂肪食後の急性腹症である本症例(急性胆嚢炎)では皮膚線条は関連しない。
✗ 2. 誤り
聴診で血管雑音が聴取される。
血管雑音は動脈狭窄(腎動脈狭窄症など)や動静脈瘻で聴取される所見である。 急性胆嚢炎では血管雑音は聴取されない。
✗ 3. 誤り
打診で肋骨脊柱角に叩打痛がある。
肋骨脊柱角(CVA)の叩打痛は腎疾患(腎盂腎炎・尿路結石など)を示唆する所見である。 胆嚢炎では右季肋部の圧痛(マーフィー徴候)が特徴的であり、CVA叩打痛ではない。
✓ 4. 正しい
触診で筋性防御がみられる。
本症例は55歳女性・脂肪食後の右季肋部痛・白血球増多・CRP高値から急性胆嚢炎が最も考えられる。 胆嚢炎が進行し腹膜炎を合併すると、腹膜刺激症状として筋性防御(デファンス)がみられる。 触診で右季肋部を中心に筋性防御を認めることは急性胆嚢炎の重要な身体所見である。
ポイント
  • 脂肪食後の右季肋部痛+炎症反応高値は急性胆嚢炎を強く示唆する典型的な臨床像である
  • 胆嚢炎ではマーフィー徴候(右季肋部圧痛で吸気停止)や筋性防御が重要な身体所見となる
  • CVA叩打痛は腎疾患の所見であり混同しないこと、皮膚線条はクッシング症候群の所見である
  • 重要用語: 急性胆嚢炎、筋性防御、マーフィー徴候、右季肋部痛 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第21回(2013) 問題77|「55歳の女性。夕食にてんぷらを摂取後、悪心、恒吐、右季肋部痛が出現し、救急外来を受診した。血液検査データで白血球数19,500/μl、CRP高値、赤沈亢進を認めた。」本患者で予測される所見はどれか。 解説図
鍼灸 第21回(2013) 問題77|「55歳の女性。夕食にてんぷらを摂取後、悪心、恒吐、右季肋部痛が出現し、救急外来を受診した。血液検査データで白血球数19,500/μl、CRP高値、赤沈亢進を認めた。」本患者で予測される所見はどれか。
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