学習トップ理由で解く 臨床医学各論第3章 ▸ B. 胆道疾患 / Q0238

理由で解く 臨床医学各論

Q0238 肝・胆・膵疾患

出典:鍼灸 第21回(2013) 問題78
問題
「55歳の女性。夕食にてんぷらを摂取後、悪心、恒吐、右季肋部痛が出現し、救急外来を受診した。血液検査データで白血球数19,500/μl、CRP高値、赤沈亢進を認めた。」本患者でまず行う検査はどれか。
選択肢
1 腹部超音波検査
2 消化管内視銭検査
3 血管造影検査
4 PET( ポジトロンCT) 検査
解答
正解1(腹部超音波検査)
解説
✓ 1. 正しい
腹部超音波検査
脂肪食後の右季肋部痛・炎症反応高値から急性胆嚢炎が疑われる場合、まず腹部超音波検査を行う。 超音波検査は非侵襲的かつ簡便で、胆嚢の腫大・胆石の有無・胆嚢壁肥厚・胆嚢周囲液貯留(sonographic Murphy sign)などを迅速に評価できる。 急性腹症のスクリーニングにおけるファーストチョイスの画像検査である。
✗ 2. 誤り
消化管内視銭検査
消化管内視鏡検査は食道・胃・十二指腸の粘膜病変を評価する検査である。 胆嚢炎の診断には適さず、初期検査としては不適切である。
✗ 3. 誤り
血管造影検査
血管造影検査は動脈瘤や血管狭窄など血管病変の評価に用いる侵襲的検査である。 急性胆嚢炎の初期検査としては用いない。
✗ 4. 誤り
PET( ポジトロンCT) 検査
PET検査は悪性腫瘍の転移検索や活動性評価に用いる検査である。 高額かつ検査に時間を要するため、急性胆嚢炎の初期評価には不適切である。
ポイント
  • 急性腹症(特に胆道系疾患)の初期画像検査は腹部超音波がファーストチョイスであり、非侵襲的・迅速・ベッドサイドで施行可能という利点がある
  • 腹部超音波で胆嚢壁肥厚(4mm以上)・胆嚢腫大・胆石・周囲液貯留を確認し、sonographic Murphy signも評価する
  • 内視鏡・血管造影・PETはいずれも胆嚢炎の初期検査として不適切であり、検査の侵襲性とコストを考慮する
  • 重要用語: 腹部超音波検査、急性胆嚢炎、ファーストチョイス、sonographic Murphy sign を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第21回(2013) 問題78|「55歳の女性。夕食にてんぷらを摂取後、悪心、恒吐、右季肋部痛が出現し、救急外来を受診した。血液検査データで白血球数19,500/μl、CRP高値、赤沈亢進を認めた。」本患者でまず行う検査はどれか。 解説図
鍼灸 第21回(2013) 問題78|「55歳の女性。夕食にてんぷらを摂取後、悪心、恒吐、右季肋部痛が出現し、救急外来を受診した。血液検査データで白血球数19,500/μl、CRP高値、赤沈亢進を認めた。」本患者でまず行う検査はどれか。
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