学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ D. 尿酸代謝異常 / Q0590

理由で解く 臨床医学各論

Q0590 代謝・栄養疾患

出典:鍼灸 第21回(2013) 問題75
問題
痛風の食事療法で摂取制限をするのはどれか。
選択肢
1 糖分
2 アルコール
3 水分
4 塩分
解答
正解2(アルコール)
解説
✗ 1. 誤り
糖分
糖分の過剰摂取は肥満の原因となり間接的に尿酸値に影響しうるが、痛風の食事療法で最も重要な制限対象はアルコールとプリン体を多く含む食品である。果糖(フルクトース)の過剰摂取は尿酸値を上昇させるが、糖分全体としてはアルコールほどの制限は求められない。
✓ 2. 正しい
アルコール
アルコールは痛風の食事療法において摂取制限が最も重要な項目の一つである。アルコールは体内でのプリン体代謝を亢進させて尿酸の産生を促進するとともに、腎臓からの尿酸排泄を抑制するため、両面から血中尿酸値を上昇させる。特にビールはプリン体の含有量が多く、痛風患者には特に制限が必要である。
✗ 3. 誤り
水分
水分は摂取を制限するどころか、むしろ積極的に摂取すべきである。十分な水分摂取は尿量を増加させ、腎臓からの尿酸排泄を促進する。1日2L以上の水分摂取が推奨されており、尿路結石の予防にも有効である。
✗ 4. 誤り
塩分
塩分制限は高血圧の食事療法において最も重要な項目であるが、痛風の食事療法で最も重要な制限対象ではない。ただし、痛風患者は高血圧を合併することも多いため、塩分制限も併せて指導されることがある。高血圧の食事療法では1日7g以下の塩分制限が推奨される。
ポイント
  • 痛風の食事療法の要点:アルコール制限(特にビール)、プリン体の多い食品の制限(レバー、魚卵、白子など)、水分の十分な摂取、適正体重の維持。
  • アルコールは尿酸の産生促進+排泄抑制の両面から血中尿酸値を上昇させる。水分は制限ではなく積極的摂取が推奨される。
  • 高血圧合併時は塩分制限も併せて必要となる。高血圧は高尿酸血症と合併しやすい生活習慣病である。
  • 重要用語: 痛風、アルコール制限、プリン体、尿酸、水分摂取 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第21回(2013) 問題75|痛風の食事療法で摂取制限をするのはどれか。 解説図
鍼灸 第21回(2013) 問題75|痛風の食事療法で摂取制限をするのはどれか。
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