学習トップ理由で解く 臨床医学各論第11章 ▸ G. 筋疾患 / Q1167

理由で解く 臨床医学各論

Q1167 神経疾患

出典:あマ指 第22回(2014) 問題79
問題
疾患と病態との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 クモ膜下出血 ― 脳動脈瘤破裂
2 ポリオ ― 脊髄前角細胞破壊
3 進行性筋ジストロフイー ― 腓腹筋仮性肥大
4 ギラン・バレー症候群 ― 中枢神経障害
解答
正解4(ギラン・バレー症候群 ――― 中枢神経障害)
解説
✗ 1.
クモ膜下出血 ― 脳動脈瘤破裂
✗ 正しい。クモ膜下出血の原因の90%以上は脳動脈瘤の破裂によるものであり、正しい組合せである。 脳動脈瘤は動脈分岐部に好発し、前交通動脈瘤(30%)と内頸動脈瘤(25%)が多い。
✗ 2.
ポリオ ― 脊髄前角細胞破壊
✗ 正しい。ポリオ(急性灰白髄炎)はポリオウイルスが脊髄前角細胞を選択的に破壊し、弛緩性麻痺をきたす疾患であり正しい組合せである。 主として下肢の弛緩性麻痺を呈し、知覚障害は伴わない。
✗ 3.
進行性筋ジストロフイー ― 腓腹筋仮性肥大
✗ 正しい。進行性筋ジストロフィー(デュシェンヌ型)では腓腹筋の仮性肥大が特徴的にみられ、正しい組合せである。 仮性肥大は筋組織が脂肪や結合組織に置換されたもので、見かけ上は太くなるが筋力は低下している。
✓ 4. 誤り
ギラン・バレー症候群 ― 中枢神経障害
ギラン・バレー症候群は末梢神経の脱髄性障害であり、中枢神経障害ではない。 急性に発症する対称性の四肢脱力と腱反射低下・消失を主徴とし、髄液検査ではたんぱく細胞解離(たんぱく上昇・細胞数正常)がみられる。 末梢神経(神経根を含む)が多巣性に障害を受ける自己免疫性の疾患であり、先行感染(上気道炎・下痢など)の1〜3週間後に発症することが多い。
ポイント
  • ギラン・バレー症候群は「末梢神経」の脱髄性障害であり、「中枢神経」障害ではないことを明確に区別する
  • 末梢神経障害では腱反射低下・消失と弛緩性麻痺を呈し、中枢神経障害では腱反射亢進と痙性麻痺を呈する点が鑑別の要点である
  • 髄液検査の「たんぱく細胞解離」はギラン・バレー症候群に特徴的な所見であり、髄膜炎の細胞数増加と区別する
  • 重要用語: ギラン・バレー症候群, 末梢神経障害, 脱髄, たんぱく細胞解離 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 病態 組合せの正誤
クモ膜下出血 脳動脈瘤破裂 正しい
ポリオ 脊髄前角細胞破壊 正しい
進行性筋ジストロフィー 腓腹筋仮性肥大 正しい
ギラン・バレー症候群 中枢神経障害 誤り(正しくは末梢神経障害)
解説画像
あマ指 第22回(2014) 問題79|疾患と病態との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第22回(2014) 問題79|疾患と病態との組合せで誤っているのはどれか。
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