学習トップ理由で解く 臨床医学各論第11章 ▸ G. 筋疾患 / Q1161

理由で解く 臨床医学各論

Q1161 神経疾患

出典:あマ指 第14回(2006) 問題88
問題
神経疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 髄膜炎 ― 項部硬直
2 進行性筋ジストロフィー ― 自律神経障害
3 脊髄空洞症 ― 眼球運動障害
4 ウイルソン病 ― 視神経萎縮
解答
正解1(髄膜炎 項部硬直)
解説
✓ 1. 正しい
髄膜炎 ― 項部硬直
髄膜炎では髄膜刺激症状として項部硬直がみられる。ケルニッヒ徴候・ブルジンスキー徴候も陽性となる。細菌性・ウイルス性・結核性などがあり、発熱・頭痛・嘔吐を伴う。
✗ 2. 誤り
進行性筋ジストロフィー ― 自律神経障害
進行性筋ジストロフィーは骨格筋の進行性変性・壊死を呈する遺伝性疾患である。筋力低下・筋萎縮が主症状であり、自律神経障害は主症状ではない。
✗ 3. 誤り
脊髄空洞症 ― 眼球運動障害
脊髄空洞症の特徴は解離性感覚障害(温痛覚消失・触覚保持)である。空洞が脊髄灰白質中心部に形成されるため、眼球運動障害は主症状ではない。
✗ 4. 誤り
ウイルソン病 ― 視神経萎縮
ウイルソン病(肝レンズ核変性症)は銅代謝異常により肝臓や脳に銅が蓄積する常染色体劣性遺伝疾患である。 カイザー・フライシャー角膜輪(角膜周辺部への銅沈着)や錐体外路症状(振戦・固縮)が特徴的であり、視神経萎縮は主症状ではない。
ポイント
  • 髄膜炎では項部硬直・ケルニッヒ徴候・ブルジンスキー徴候などの髄膜刺激症状が特徴的であり、発熱・頭痛・嘔吐を伴う
  • 進行性筋ジストロフィーは骨格筋の進行性変性・壊死を呈する遺伝性疾患で、筋力低下・筋萎縮が主症状であり自律神経障害は主症状ではない
  • 脊髄空洞症では温痛覚が消失するが触覚は保持される「解離性感覚障害」が特徴的である
  • 重要用語: 髄膜刺激症状, 解離性感覚障害, カイザー・フライシャー角膜輪 を正確に理解しておくこと。
比較表
神経疾患 特徴的な症状 病態のポイント
髄膜炎 項部硬直・ケルニッヒ徴候 髄膜刺激症状
進行性筋ジストロフィー 筋力低下・筋萎縮・仮性肥大 骨格筋の変性・壊死
脊髄空洞症 解離性感覚障害(温痛覚消失) 脊髄中心部の空洞形成
ウイルソン病 カイザー・フライシャー角膜輪・錐体外路症状 銅代謝異常
解説画像
あマ指 第14回(2006) 問題88|神経疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第14回(2006) 問題88|神経疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手