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理由で解く 臨床医学各論

Q1160 神経疾患

出典:あマ指 第13回(2005) 問題76
問題
運動機能障害について誤っている組合せはどれか。
選択肢
1 錐体路障害 ― 病的反射
2 錐体外路障害 ― 不随意運動
3 下位運動ニュ-ロン障害 ― 筋萎縮
4 神経筋接合部障害 ― 深部腱反射亢進
解答
正解4(神経筋接合部障害 深部腱反射亢進)
解説
✗ 1.
錐体路障害 ― 病的反射
✗ 正しい。錐体路障害(上位運動ニューロン障害)ではバビンスキー反射・ホフマン反射などの病的反射が出現する。 腱反射亢進や痙性麻痺もみられ、これは脊髄反射弓への抑制が解除されるためである。この組合せは正しい。
✗ 2.
錐体外路障害 ― 不随意運動
✗ 正しい。錐体外路障害では振戦・舞踏運動・アテトーゼ・バリスムなどの不随意運動が出現する。 パーキンソン病やハンチントン舞踏病などが代表的疾患であり、大脳基底核の障害が原因となる。この組合せは正しい。
✗ 3.
下位運動ニュ-ロン障害 ― 筋萎縮
✗ 正しい。下位運動ニューロン障害(脊髄前角・末梢神経障害)では支配筋の萎縮(神経原性筋萎縮)が出現する。 腱反射低下・消失や筋線維束攣縮(線維束性収縮)もみられる。この組合せは正しい。
✓ 4. 誤り
神経筋接合部障害 ― 深部腱反射亢進
神経筋接合部障害では深部腱反射亢進はみられない。深部腱反射は正常または軽度低下である。 深部腱反射亢進は上位運動ニューロン(錐体路)障害の所見である。神経筋接合部障害(重症筋無力症など)では易疲労性・筋力低下が特徴であり、反射弓自体は障害されない。
ポイント
  • 神経筋接合部障害では深部腱反射は正常または軽度低下であり、亢進はみられない。
  • 深部腱反射亢進は錐体路障害(上位運動ニューロン障害)の所見であり、部位を正確に鑑別する。
  • 錐体外路障害は不随意運動、下位運動ニューロン障害は筋萎縮・腱反射低下が特徴である。
  • 重要用語: 神経筋接合部障害, 深部腱反射, 運動障害の部位と症状, 上位・下位運動ニューロン を正確に理解しておくこと。
比較表
障害部位 主な症状 深部腱反射 代表疾患
錐体路(上位運動ニューロン) 病的反射、痙性麻痺 亢進 脳血管障害、ALS(上位)
錐体外路 不随意運動、筋固縮 正常 パーキンソン病、舞踏病
下位運動ニューロン 筋萎縮、線維束性収縮 低下〜消失 ALS(下位)、脊髄性筋萎縮症
神経筋接合部 易疲労性、筋力低下 正常〜軽度低下 重症筋無力症
解説画像
あマ指 第13回(2005) 問題76|運動機能障害について誤っている組合せはどれか。 解説図
あマ指 第13回(2005) 問題76|運動機能障害について誤っている組合せはどれか。
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