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理由で解く 臨床医学各論

Q1155 神経疾患

出典:鍼灸 第34回(2026) 問題70
問題
レビー小体型認知症に最も特徴的なのはどれか。
選択肢
1 近所の散歩中に迷子になる。
2 現実味のある幻視がみえる。
3 物を盗られたという妄想がある。
4 自動販売機での切符購入が困難になる。
解答
正解2(現実味のある幻視がみえる)
解説
✗ 1. 誤り
近所の散歩中に迷子になる。
近所の散歩中に迷子になる(地誌的失見当識)はアルツハイマー型認知症で多くみられる症状である。 見当識障害はアルツハイマー型認知症の中核症状の一つであり、レビー小体型認知症に最も特徴的な症状ではない。
✓ 2. 正しい
現実味のある幻視がみえる。
レビー小体型認知症には現実味のある幻視(ありありとした幻視)が最も特徴的である。「部屋に知らない人がいる」「虫や小動物が見える」など、具体的で鮮明な視覚的幻覚が出現する。 パーキンソン症状(動作緩慢・筋固縮・小刻み歩行)、認知機能の変動(日によって症状の波がある)、REM睡眠行動障害なども特徴的な症状である。
✗ 3. 誤り
物を盗られたという妄想がある。
物を盗られたという妄想(物盗られ妄想)はアルツハイマー型認知症に多い症状である。 アルツハイマー型認知症では記憶障害のために物の置き場所を忘れ、盗まれたと思い込む。レビー小体型認知症に最も特徴的なものではない。
✗ 4. 誤り
自動販売機での切符購入が困難になる。
自動販売機での切符購入が困難になるのは遂行機能障害や認知機能低下の一般的な症状である。 前頭側頭型認知症や血管性認知症でもみられ、レビー小体型認知症に特異的な症状ではない。
ポイント
  • レビー小体型認知症の最大の特徴は「ありありとした幻視」(具体的で鮮明な視覚的幻覚)である。
  • 他の特徴として、パーキンソン症状、認知機能の変動、REM睡眠行動障害、抗精神病薬への過敏性がある。
  • アルツハイマー型認知症は記銘力障害・見当識障害・物盗られ妄想が特徴であり、幻視は目立たない。
  • 重要用語: 幻視, パーキンソン症状, 認知機能の変動, REM睡眠行動障害 を正確に理解しておくこと。
比較表
認知症の型 最も特徴的な症状
レビー小体型 ありありとした幻視、パーキンソン症状
アルツハイマー型 記銘力障害、物盗られ妄想
血管性 まだら認知症、階段状悪化
前頭側頭型(ピック病) 人格変化、反社会的行動
解説画像
鍼灸 第34回(2026) 問題70|レビー小体型認知症に最も特徴的なのはどれか。 解説図
鍼灸 第34回(2026) 問題70|レビー小体型認知症に最も特徴的なのはどれか。
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