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理由で解く 臨床医学各論

Q1154 神経疾患

出典:鍼灸 第33回(2025) 問題68
問題
病初期から人格障害がよくみられるのはどれか。
選択肢
1 脳血管性認知症
2 前頭側頭型認知症
3 アルツハイマー病
4 レビー小体型認知症
解答
正解2(前頭側頭型認知症)
解説
✗ 1. 誤り
脳血管性認知症
脳血管性認知症は脳血管障害に伴う認知症であり、まだら認知症と階段状悪化が特徴である。 病初期から人格障害が目立つのではなく、脳血管障害の発作ごとに認知機能が段階的に低下し、感情失禁などがみられる。
✓ 2. 正しい
前頭側頭型認知症
前頭側頭型認知症(ピック病)では病初期から人格障害がよくみられる。前頭葉・側頭葉の葉性萎縮により、人格変化・行動障害・感情障害が記憶障害よりも先行することが特徴である。 反社会的行動、無欲・無関心、脱抑制、常同行動(同じ行動を繰り返す)がみられ、病識が欠如していることが多い。
✗ 3. 誤り
アルツハイマー病
アルツハイマー病では病初期には記憶障害が中心であり、人格は比較的保たれる。 人格障害が知的障害よりも先行するのはピック病の特徴であり、アルツハイマー病で人格変化が目立つのは進行期以降である。
✗ 4. 誤り
レビー小体型認知症
レビー小体型認知症では幻視・認知機能の変動・パーキンソニズムが初期症状として特徴的である。 人格障害が初期から目立つのは前頭側頭型認知症の特徴であり、レビー小体型の初期像とは異なる。
ポイント
  • 前頭側頭型認知症(ピック病)では病初期から人格障害が目立ち、記憶障害よりも先行する。
  • 人格変化・行動異常として脱抑制、反社会的行動、常同行動、無欲・無関心がみられる。
  • 前頭葉・側頭葉の葉性萎縮が特徴的であり、ピック球が病理学的所見として認められる。
  • 重要用語: 前頭側頭型認知症, 人格変化が先行, ピック病, 葉性萎縮 を正確に理解しておくこと。
比較表
認知症の型 病初期の主症状 人格変化の時期
前頭側頭型(ピック病) 人格変化・脱抑制・反社会的行動 病初期から顕著
アルツハイマー病 記憶障害・失見当識 進行期以降
レビー小体型 幻視・パーキンソニズム 進行期以降
脳血管性 局所神経症状・感情失禁 進行とともに
解説画像
鍼灸 第33回(2025) 問題68|病初期から人格障害がよくみられるのはどれか。 解説図
鍼灸 第33回(2025) 問題68|病初期から人格障害がよくみられるのはどれか。
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