学習トップ理由で解く 臨床医学各論第11章 ▸ F. 認知症性疾患 / Q1151

理由で解く 臨床医学各論

Q1151 神経疾患

出典:あマ指 第32回(2024) 問題50
問題
軽度認知障害(MCI)について最も適切なのはどれか。
選択肢
1 日常生活能力が低下している。
2 全般的な認知機能が低下している。
3 記憶低下の訴えがある。
4 1年以内に認知症を発症する。
解答
正解3(記憶低下の訴えがある。)
解説
✗ 1. 誤り
日常生活能力が低下している。
MCIでは日常生活能力は基本的に保たれている。認知機能の低下はあるが、日常生活動作(ADL)は自立している。 日常生活能力が低下している場合は認知症と診断される段階であり、MCIの定義には該当しない。
✗ 2. 誤り
全般的な認知機能が低下している。
MCIでは全般的な認知機能の低下はみられない。特定の認知領域(記憶など)に限局した軽度の障害が特徴である。 全般的な認知機能低下は認知症の定義に該当し、MCIとは区別される。
✓ 3. 正しい
記憶低下の訴えがある。
軽度認知障害(MCI)では記憶低下の訴えがある。本人や家族から記憶力低下の訴えがあることが診断基準の一つである。 正常と認知症の中間状態であり、日常生活能力は保たれている。客観的な記憶検査でも年齢相応以下の成績を示す。
✗ 4. 誤り
1年以内に認知症を発症する。
MCIから認知症への移行は年間約10〜15%であり、全例が1年以内に認知症を発症するわけではない。 正常に戻る例もあり、適切な生活習慣の改善や認知刺激により進行を抑制できる可能性がある。
ポイント
  • MCIは正常と認知症の中間状態であり、本人や家族から記憶低下の訴えがある。
  • 日常生活能力は保たれており、全般的な認知機能低下はみられない点が認知症との鑑別ポイントである。
  • 年間約10〜15%が認知症に移行するが、正常に回復する例もある。
  • 重要用語: 軽度認知障害(MCI), 記憶低下の訴え, 日常生活能力保持 を正確に理解しておくこと。
比較表
状態 記憶低下の訴え 日常生活能力 全般的認知機能
正常加齢 軽度(年齢相応) 保持 保持
軽度認知障害(MCI) あり 保持 保持(特定領域のみ軽度低下)
認知症 あり 低下 低下
解説画像
あマ指 第32回(2024) 問題50|軽度認知障害(MCI)について最も適切なのはどれか。 解説図
あマ指 第32回(2024) 問題50|軽度認知障害(MCI)について最も適切なのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手