学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ B. 細菌感染症 / Q0042

理由で解く 臨床医学各論

Q0042 感染症

出典:あマ指 第32回(2024) 問題49
問題
循環式浴槽の水質汚染によって発生するのはどれか。
選択肢
1 B型肝炎
2 レジオネラ肺炎
3 ニューモシスチス肺炎
4 サルモネラ腸炎
解答
正解2(レジオネラ肺炎)
解説
✗ 1. 誤り
B型肝炎
B型肝炎はB型肝炎ウイルス(HBV)が血液・体液を介して感染する疾患であり、浴槽の水質汚染による感染ではない。性交渉・輸血・母子感染・針刺し事故などが主な感染経路である。
✓ 2. 正しい
レジオネラ肺炎
レジオネラ肺炎は循環式浴槽の水質汚染により発生する。レジオネラ菌(Legionella pneumophila)は温水環境(循環式浴槽・冷却塔・加湿器・温泉施設など)で増殖しやすく、汚染された水から発生するエアロゾル(微小水滴)を吸入することで感染する。高齢者や免疫低下者で重症化しやすく、重症肺炎を起こす。
✗ 3. 誤り
ニューモシスチス肺炎
ニューモシスチス肺炎はニューモシスチス・イロベチイ(真菌)による日和見感染症であり、HIV/AIDS患者など免疫不全者に発症する。浴槽の水質汚染とは関連しない。エイズの日和見感染に分類されている。
✗ 4. 誤り
サルモネラ腸炎
サルモネラ腸炎はサルモネラ菌に汚染された食品(鶏卵・食肉など)の経口摂取で発症する食中毒であり、浴槽の水質汚染による発生は通常ない。嘔吐・下痢・腹痛・発熱が主症状。
ポイント
  • レジオネラ肺炎=循環式浴槽・冷却塔・温泉施設の水質汚染が原因。エアロゾル吸入で感染し、ヒトからヒトへの感染はない。
  • 循環式浴槽の適切な消毒管理(塩素消毒・水温管理・配管洗浄)がレジオネラ感染予防に重要である。
  • レジオネラ菌はアメーバの細胞内で増殖する特性があり、バイオフィルムの形成が温水環境での生存に関与する。
  • 重要用語: レジオネラ菌、循環式浴槽、エアロゾル吸入、温水環境 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第32回(2024) 問題49|循環式浴槽の水質汚染によって発生するのはどれか。 解説図
あマ指 第32回(2024) 問題49|循環式浴槽の水質汚染によって発生するのはどれか。
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