学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ B. 細菌感染症 / Q0043

理由で解く 臨床医学各論

Q0043 感染症

出典:あマ指 第28回(2020) 問題69
問題
細菌感染症はどれか。
選択肢
1 帯状疱疹
2 百日咳
3 ポリオ
4 日本脳炎
解答
正解2(百日咳)
解説
✗ 1. 誤り
帯状疱疹
帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV: Varicella-Zoster Virus)の再活性化によるウイルス感染症であり、細菌感染症ではない。初感染時に水痘を発症した後、ウイルスが脊髄後根神経節に潜伏感染し、免疫低下時に再活性化して神経支配に沿った帯状の発疹と神経痛を呈する。
✓ 2. 正しい
百日咳
百日咳は百日咳菌(Bordetella pertussis)による細菌感染症である。飛沫感染で伝播し、カタル期・痙咳期・回復期の3段階で経過する。痙咳期には特有のけいれん性咳嗽発作(レプリーゼ:吸気時にヒューという笛声を伴う)を呈し、特に乳児では無呼吸発作を起こし重症化しやすい。治療にはマクロライド系抗菌薬が有効である。
✗ 3. 誤り
ポリオ
ポリオ(急性灰白髄炎)はポリオウイルスによるウイルス感染症であり、細菌感染症ではない。経口感染で侵入し、脊髄前角の運動ニューロンを障害して弛緩性麻痺を呈する。ワクチン(経口生ワクチンまたは不活化ワクチン)による予防が重要であり、抗菌薬は無効である。
✗ 4. 誤り
日本脳炎
日本脳炎は日本脳炎ウイルス(フラビウイルス科)によるウイルス感染症であり、細菌感染症ではない。コガタアカイエカが媒介する蚊媒介感染症で、ブタが増幅動物となる。発症すると高熱・意識障害・痙攣・錐体路徴候を呈し、致死率が高く後遺症も残りやすい。
ポイント
  • 百日咳は百日咳菌による細菌感染症であり、マクロライド系抗菌薬が有効である
  • 帯状疱疹(VZV)、ポリオ(ポリオウイルス)、日本脳炎(日本脳炎ウイルス)はいずれもウイルス感染症である
  • 細菌感染症とウイルス感染症では治療法が根本的に異なり、抗菌薬はウイルスには無効である
  • 感染症の病原体(細菌かウイルスか)を正確に分類できることが治療方針の決定に直結する
  • 重要用語: 百日咳菌, 細菌感染症, ウイルス感染症, マクロライド系抗菌薬 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 病原体 分類 感染経路
百日咳 百日咳菌 細菌感染症 飛沫感染
帯状疱疹 水痘帯状疱疹ウイルス ウイルス感染症 接触感染・再活性化
ポリオ ポリオウイルス ウイルス感染症 経口(糞口)感染
日本脳炎 日本脳炎ウイルス ウイルス感染症 蚊媒介(コガタアカイエカ)
解説画像
あマ指 第28回(2020) 問題69|細菌感染症はどれか。 解説図
あマ指 第28回(2020) 問題69|細菌感染症はどれか。
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