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理由で解く 臨床医学各論

Q0041 感染症

出典:鍼灸 第33回(2025) 問題49
問題
食中毒の原因となる細菌と食品の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 サルモネラ属 ― 魚介類
2 腸炎ビブリオ ― レバー
3 カンピロバクター ― 鶏肉
4 腸管出血性大腸菌 ― 鶏卵
解答
正解3(カンピロバクター鶏肉)
解説
✗ 1. 誤り
サルモネラ属 ― 魚介類
サルモネラ属の主な感染源は鶏卵・食肉とその加工品であり、魚介類ではない。魚介類が感染源となるのは腸炎ビブリオである。
✗ 2. 誤り
腸炎ビブリオ ― レバー
腸炎ビブリオの主な感染源は生鮮魚介類(刺身・寿司など)であり、レバーではない。腸炎ビブリオは好塩菌で海水中に生息する。
✓ 3. 正しい
カンピロバクター ― 鶏肉
カンピロバクターと鶏肉の組合せは正しい。カンピロバクターは鶏の腸管に高率に保菌されており、加熱不十分な鶏肉(刺身・たたきなど)が主な感染源である。潜伏期間は2〜7日と比較的長く、下痢・腹痛・発熱が主症状。近年では日本で最も発生件数の多い細菌性食中毒の原因菌の一つである。
✗ 4. 誤り
腸管出血性大腸菌 ― 鶏卵
腸管出血性大腸菌(O157など)の主な感染源は加熱不十分な牛肉(ハンバーガーなど)や汚染された野菜・水であり、鶏卵ではない。鶏卵が感染源となるのはサルモネラである。
ポイント
  • 食中毒の原因菌と原因食品の正しい対応を覚えること。サルモネラ=鶏卵・食肉、腸炎ビブリオ=生魚介類、カンピロバクター=鶏肉、腸管出血性大腸菌=牛肉が基本。
  • カンピロバクター食中毒はギラン・バレー症候群の先行感染としても重要である。感染後1〜3週間で四肢の弛緩性麻痺が出現しうる。
  • 腸管出血性大腸菌(O157)はベロ毒素を産生し、溶血性尿毒症症候群(HUS)を合併する危険性がある。感染症法の三類感染症に指定。
  • 重要用語: カンピロバクター(鶏肉), サルモネラ(鶏卵), 腸炎ビブリオ(魚介類), O157(牛肉) を正確に理解しておくこと。
比較表
原因菌 正しい原因食品 誤りやすい食品
サルモネラ 鶏卵・食肉 魚介類は誤り
腸炎ビブリオ 生鮮魚介類 レバーは誤り
カンピロバクター 鶏肉
腸管出血性大腸菌 牛肉(ハンバーガー) 鶏卵は誤り
解説画像
鍼灸 第33回(2025) 問題49|食中毒の原因となる細菌と食品の組合せで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第33回(2025) 問題49|食中毒の原因となる細菌と食品の組合せで正しいのはどれか。
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