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理由で解く 臨床医学各論

Q0040 感染症

出典:あマ指 第33回(2025) 問題60
問題
急性膀胱炎の病原体として頻度が最も高いのはどれか。
選択肢
1 カンジダ属
2 大腸菌
3 黄色ブドウ球菌
4 単純ヘルペスウイルス
解答
正解2(大腸菌)
解説
✗ 1. 誤り
カンジダ属
カンジダ属は真菌であり、真菌性尿路感染の原因となることがあるが、急性膀胱炎の最も多い原因ではない。免疫不全者やカテーテル長期留置患者で問題となることが多い。
✓ 2. 正しい
大腸菌
急性膀胱炎の病原体として最も頻度が高いのは大腸菌であり、約80%を占める。大腸菌は腸内常在菌であり、会陰部から尿道を上行して膀胱に到達し感染を起こす。特に女性は尿道が短く肛門に近いため、大腸菌による膀胱炎を起こしやすい。治療にはニューキノロン系やST合剤などの抗菌薬が用いられる。
✗ 3. 誤り
黄色ブドウ球菌
黄色ブドウ球菌は皮膚・軟部組織感染や院内感染(MRSA)の原因菌として重要であるが、急性膀胱炎の原因としては大腸菌よりも頻度は低い。
✗ 4. 誤り
単純ヘルペスウイルス
単純ヘルペスウイルス(HSV)は性器ヘルペスの原因となるウイルスであり、急性膀胱炎の主要な原因病原体ではない。排尿困難を起こすことはあるが、膀胱炎の直接的原因とは異なる。
ポイント
  • 急性膀胱炎の原因菌は「大腸菌が約80%」という知識は必ず覚えること。これは尿路感染症全般に共通する重要な知識である。
  • 各病原体が起こす感染症の種類を整理しておくこと。大腸菌=尿路感染、黄色ブドウ球菌=皮膚感染・院内感染、カンジダ=日和見感染、HSV=性器ヘルペスが代表的。
  • 膀胱炎から腎盂腎炎への上行感染を防ぐために、早期の抗菌薬治療と十分な水分摂取が重要である。
  • 重要用語: 大腸菌, 約80%, 尿路感染症, 上行感染 を正確に理解しておくこと。
比較表
病原体 代表的な感染症 分類
大腸菌 急性膀胱炎・腎盂腎炎 細菌
黄色ブドウ球菌 皮膚軟部組織感染・院内感染 細菌
カンジダ属 日和見感染(口腔・膣カンジダ症) 真菌
単純ヘルペスウイルス 性器ヘルペス・口唇ヘルペス ウイルス
解説画像
あマ指 第33回(2025) 問題60|急性膀胱炎の病原体として頻度が最も高いのはどれか。 解説図
あマ指 第33回(2025) 問題60|急性膀胱炎の病原体として頻度が最も高いのはどれか。
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