学習トップ理由で解く 臨床医学各論第11章 ▸ E. その他の変性疾患 / Q1133

理由で解く 臨床医学各論

Q1133 神経疾患

出典:鍼灸 第13回(2005) 問題85
問題
オリーブ橋小脳萎縮症でみられないのはどれか。
選択肢
1 パーキンソニズム
2 体幹失調
3 失語症
4 自律神経症状
解答
正解3(失語症)
解説
✗ 1.
パーキンソニズム
✗ 正しい。パーキンソニズム(筋固縮、無動・寡動、姿勢反射障害など)はオリーブ橋小脳萎縮症(多系統萎縮症の小脳型)にみられる症状である。多系統萎縮症では黒質線条体の変性が進行するとパーキンソニズムが出現し、L-dopaに対する反応が乏しいのが特徴である。
✗ 2.
体幹失調
✗ 正しい。体幹失調は小脳虫部の萎縮を反映した特徴的な症状であり、オリーブ橋小脳萎縮症の主症状である。歩行時のふらつき、酩酊様歩行、構音障害などの小脳症状がみられ、進行性に増悪する。
✓ 3. 誤り
失語症
失語症は大脳皮質の言語野(主に左半球のブローカ野やウェルニッケ野)の障害で生じる症状であり、オリーブ橋小脳萎縮症ではみられない。多系統萎縮症は小脳、基底核、脳幹、脊髄の変性疾患であり、大脳皮質の言語機能は通常保たれる。
✗ 4.
自律神経症状
✗ 正しい。自律神経症状(起立性低血圧、排尿障害、発汗障害、性機能障害など)は多系統萎縮症の重要な症状であり、オリーブ橋小脳萎縮症にも伴って出現する。特に起立性低血圧が顕著な場合はシャイ・ドレーガー症候群(MSA-A)として分類される。
ポイント
  • オリーブ橋小脳萎縮症(多系統萎縮症の小脳型:MSA-C)の三徴:小脳失調、パーキンソニズム、自律神経障害。失語症は大脳皮質障害の症状であり、多系統萎縮症ではみられない。
  • 多系統萎縮症の分類:MSA-C(小脳型、旧称:オリーブ橋小脳萎縮症)、MSA-P(パーキンソニズム型、旧称:線条体黒質変性症)、MSA-A(自律神経型、旧称:シャイ・ドレーガー症候群)。
  • 重要用語: オリーブ橋小脳萎縮症, 多系統萎縮症, 小脳失調, パーキンソニズム, 失語症 を正確に理解しておくこと。
比較表
病型(旧称) 略称 主徴 変性部位
オリーブ橋小脳萎縮症 MSA-C 小脳失調 小脳、橋、下オリーブ核
線条体黒質変性症 MSA-P パーキンソニズム 線条体、黒質
シャイ・ドレーガー症候群 MSA-A 起立性低血圧(自律神経障害) 脊髄中間質外側核
解説画像
鍼灸 第13回(2005) 問題85|オリーブ橋小脳萎縮症でみられないのはどれか。 解説図
鍼灸 第13回(2005) 問題85|オリーブ橋小脳萎縮症でみられないのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手