学習トップ理由で解く 臨床医学各論第11章 ▸ D. 基底核変性疾患 / Q1104

理由で解く 臨床医学各論

Q1104 神経疾患

出典:鍼灸 第18回(2010) 問題63
問題
パーキンソン病の非運動症状として適切なのはどれか。
選択肢
1 視力障害
2 失語症
3 起立性低血圧
4 乏尿
解答
正解3(起立性低血圧)
解説
✗ 1. 誤り
視力障害
視力障害はパーキンソン病の典型的な非運動症状ではない。パーキンソン病では瞬目の減少や注視の困難がみられることはあるが、視力低下を主症状とすることはない。視力障害は白内障、緑内障、糖尿病網膜症などの眼科疾患で生じる。
✗ 2. 誤り
失語症
失語症は大脳皮質の言語野(ブローカ野やウェルニッケ野)の障害で生じる症状であり、脳血管障害(脳梗塞・脳出血)などが原因となる。パーキンソン病では大脳皮質の言語機能は通常保たれるため、失語症はみられない。ただし構音障害(発話の不明瞭さ)は出現しうる。
✓ 3. 正しい
起立性低血圧
起立性低血圧はパーキンソン病の代表的な非運動症状(自律神経症状)である。中枢および末梢の自律神経系の障害により、起立時の圧受容体反射が障害され、血圧が低下してめまいや立ちくらみが出現する。そのほかの自律神経症状として便秘、排尿障害、発汗異常、脂漏性顔貌なども非運動症状に含まれる。
✗ 4. 誤り
乏尿
乏尿は腎機能障害(急性腎不全など)の症状であり、パーキンソン病の非運動症状ではない。パーキンソン病では排尿障害(頻尿、切迫性尿失禁など)がみられることはあるが、乏尿は腎疾患の症状として分類される。
ポイント
  • パーキンソン病の非運動症状:自律神経症状(起立性低血圧、便秘、排尿障害、発汗異常)、精神症状(うつ、認知機能低下)、睡眠障害(REM睡眠行動障害、日中過眠)、嗅覚障害など。
  • 起立性低血圧は転倒の原因となるため、パーキンソン病患者の管理において重要な注意点である。
  • 低血圧症の診断では起立試験が重要であり、立位で収縮期血圧が20mmHg以上低下する場合を起立性低血圧と呼ぶ。
  • 重要用語: パーキンソン病、非運動症状、起立性低血圧、自律神経障害、便秘 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第18回(2010) 問題63|パーキンソン病の非運動症状として適切なのはどれか。 解説図
鍼灸 第18回(2010) 問題63|パーキンソン病の非運動症状として適切なのはどれか。
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